社会医療法人あさかホスピタル(福島県郡山市)に始まり、医療、介護、障害、保育分野で4法人を運営するあさかホスピタルグループ。農場「Kふぁーむ」(同本宮市)を核とし、特別養護老人ホームや障害者グループホーム、レストランなどを運営している。高齢者や障害者、地域住民が自然を通じて共生する場となっている。

 

 

あさかホスピタルグループ

同グループは、2007年にKふぁーむの運営を開始。精神科の医師でもある佐久間啓理事長は、以前から地域共生を理念としてきた。障害者や高齢者が自然の中で過ごし、社会とつながる場をつくりたい思いから農場の運営は始まった。

 

Kふぁーむの広さは東京ドーム約3個分。養鶏場や畑があり、ヤギやポニーなど多様な動物を飼育。共生の場を目指し、敷地内には特養や地域包括支援センター、障害者向けグループホームや生活介護を運営。地域住民も集うレストラン、体験学習施設などもおく。
養鶏場や畑は、障害者の就労継続支援B型事業の場として活用。

 

 

農場長渡辺清昭氏は「障害者にとって自然の中で活動することが本当のリハビリになると考えている」と語る。

 

特養「カーサ・コリーナ」。馬やヤギを放牧している。

 

Kふぁーむ内の特養「カーサ・コリーナ」では、居室や共有部から緑豊かな景観を楽しむことができる。アニマルセラピーを積極的に実施し、Kふぁーむの動物に触れ合うことにより、入居者の心が穏やかになるという。

 

 

施設前の畑では、園芸活動を実施。季節の野菜やハーブを育てており、車椅子の人も行くことができるようにしている。樫村剛施設長は「コロナ禍で動物と触れ合う機会が減っているが、今後増やしたい。恒例行事で行っていた『K ふぁーむ祭り』も再開し、入居者が地域住民とつながる機会を提供していきたい」と話す。

 

 

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