ライフアシスト(神奈川県綾瀬市)が運営するデイサービス「ケアセンターcarenかれん」(同)は理学療法士によるリハビリに力を入れる。2019年には綾瀬市の「要介護度改善事業所」として認証された。

理学療法士によるリハビリ
定員25名、平均介護度は2.3(2021年10月時点)。
職員は全員が国家資格保有者で、看護師、理学療法士、鍼灸師、介護福祉士で構成する。自身が理学療法士であり、病院や老健での勤務経験がある田中一広社長は「綾瀬市では、病院や老健から退院・退所した後、通所リハのキャンセル待ちをする〝リハビリ難民〟がいた」と話す。その受け皿となり、効果的なリハビリを提供するため資格保有者を配置しているという。
筋力やバランス能力などの身体機能評価を基に個別プログラムを提供する。理学療法士による施術や階段・平行棒を利用した運動療法、温熱を用いた物理療法などを実施。トレーニングマシンは、利用者ごとに身体状況や種目・セット数などを記録・管理できるものを使用し、データを活用して負荷を変えている。

個人に合った負荷でトレーニング
自立を促進するため、介助は最小限に努めている。バランス能力を評価した上で介助方法を決め、利用者の約8割が介助なく施設内で過ごしている。
また、利用者・家族・ケアマネジャーに装具や補助具の選定、福祉用具や住宅改修の提案を行う。
「例えば麻痺が改善しても、後遺症で入浴できない場合もある。リハビリだけでなく、環境を整えることが必要」と田中社長は話す。

田中一広社長
「昨年は、登録者95名中、90名が介護度の改善もしくは維持できた。自宅での生活を続けられるよう、できる限りサポートしていきたい」(田中社長)。