本紙3月24日号で紹介した、過疎に悩む奈良県東吉野村の古民家を再生して高齢者から子どもまで誰もが集える場をつくる「リーベプロジェクト」。10月23日・24日の2日間、プレオープンイベント「リーベの小さなマルシェ2021」が開催され、県内外から200名以上が参加した。正式オープンは来年春の予定。

 

 

10年以上空家の築100年民家改修

 

このイベントは、当初9月に実施を予定していたが、隣接府県で新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が出ていたこともあり、1ヵ月延期。
当日は飲食・物販店ブース、木工細工やビーズアクセサリー作りなどのワークショップ、絵本の朗読や楽器演奏などのステージショーが行われた。来場者はファミリー層が中心で、過疎化が進む山村に子どもたちの歓声が響いた。

 

昨年初夏よりこのプロジェクトを進めているのは、現在堺市の住宅型有料老人ホームで施設長を務める狩野良太氏。平日はホーム長、土日はリーベプロジェクトと1年以上にわたり二足の草鞋で活動してきた。今年8月には株式会社Rebeを立ち上げ社長に就任。来年4月に「Rebe東吉野」が正式オープンするのを機に有料老人ホームを退職する予定だ。

 

Rebe 狩野良太社長

 

 

 

来年春に正式開業 介護事業所も予定

この古民家は狩野社長の母方の祖父母の家で築100年以上。しかし、10年以上住む人がおらず空き家になっていた。「ここを使って自分のルーツでもある東吉野村を何とか活性化できないか」と考えて再生を決意。クラウドファンディングなどで資金を集め、休日を使ってコツコツと修繕を続けてきた。クラウドファンディングがきっかけとなり、田舎暮らしに興味を持つ人や学生などがボランティアで修繕作業に参加してくれることもあったという。

 

自然に囲まれた「Rebe東吉野」

 

 

仕事や研修の場として活用

まずは、ワーケーションやワークショップの場として、企業・団体などに会員制で活用してもらうことを考えている。Wi‐Fi環境も整えた。民泊施設としての許可も今後取得予定だ。
「料金設定などは現在検討中ですが、会員には年に2回、村の特産品を送ることを考えています。これにより村の産業振興にもつながりますし、何よりも『村に興味を持ってもらう』ことができます」

「また、これは村の計画次第の部分もありますが、来年8月を目途に、私の介護職としての経験を活かして、ここに定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所を開設したいと考えています」
このような活動を通じて村に足を運んでもらう人を増やし、地域の活性化、最終的には移住にまでつなげていきたい考えだ。

 

1960年代には9000人以上だった東吉野村の人口も現在は1500人強にまで激減。村内に鉄道駅はなく、平日のみ運行する1日わずか6本、片道40分のバスが村外への唯一の公共交通機関という僻地だ。
それでも、豊かな自然などを求めてクリエイター系の人たちが移住してくるなど、村には明るい動きもあるという。

 

誰もが思い思いに過ごせる場を提供

 

 

 

 

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