弁当配食・栄養相談サービスを主事業とする、はーと&はあとライフサポート(京都市)。運営する「デイサービスはーと&はあと」(大阪府茨木市)では、低栄養改善に注力する。食事摂取状況や体重変化などを踏まえ、栄養改善・リハビリ・口腔ケアを一体的にアプローチしている。宮﨑吉昭社長に話を聞いた。

 

 

 

 

――低栄養改善に注力するデイを始めた背景は。

宮﨑 弁当配食を行う中で、利用者が玄関まで弁当を取りに行けない、口腔の問題があり食べられないなど、弁当を届けるだけでは不十分と感じていた。
また、低栄養状態は本人も家族もケアマネジャーも把握できていない場合が多い。だからこそ、栄養状態を把握し、リハビリ・口腔ケアと一体的に提供できる場が必要と考えた。

 

 

――どのように低栄養を把握するのか。

宮﨑 簡易栄養状態評価やデイでの食事状況、体重、歩行スピードなどからスクリーニング、アセスメントする。一部の利用者には自宅での食事記録表を提出してもらい、管理栄養士が三大栄養素バランスや塩分量、摂取カロリーなどを計算し把握している。
しかし、週に2、3回の来所時にアプローチするだけでは不十分。「自宅で」食事ができるよう、デイは栄養改善の”塾”のような場と考えている。

 

栄養改善アセスメントの様子

 

 

――具体的には。

宮﨑 昼食時はミールラウンドを行い、利用者がどの程度の食事量・どのような形態であれば自宅で食べられるか、確認する機会としている。管理栄養士が利用者の栄養状態に合わせて自宅の食事メニューをアドバイス。必要であれば、当社の弁当配食サービスを提案する。デイでも栄養補助食品を販売しており、試食を重ねた上で口に合う商品を選定する。

利用者に合わせ、多様な栄養補助食品を販売

 

 

稼働率85%以上維持

 

――多職種でのアプローチは。

宮﨑 ほかの職種も、「自宅で」利用者が行動できるよう意識。生活相談員が自宅に訪問した際は、洗面所の蛇口の形状、玄関の段差の高さなど、生活環境を把握。その情報をもとに、例えば、自宅の洗面所を想定して歯科衛生士と歯磨きをする、自宅玄関と同じ高さの段差でリハビリ専門職と昇降練習を行う。各職種の視点から利用者にアプローチし、状況を共有している。

管理栄養士・歯科衛生士、リハビリ専門職、看護師が常駐する。専門知識を持ってケアがしっかりできる点が強みとなり、ケアマネジャーからも評価され、結果85%以上の稼働率維持につながっていると考える。

 

 

――どのようなデイを目指しているか。

宮﨑 利用者にモチベーションがないと食欲も出ず、リハビリも頑張れない。職員が利用者と信頼関係を築き、来所自体が「生きるモチベーション」となるようなデイを目指している。

 

 

 

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