不動産ファンド運用のクリアル(東京都台東区)は11月19日、新たに組成したファンドで神戸市の45室の住宅型有料老人ホームを取得。取得資金には社会課題解決などに使途を絞った新生銀行の「ソーシャルローン」を活用した。

 

物件取得にあたり組成したファンドには、みずほリースなどが出資。また、新生銀行からのノンリコースローンで資金を調達した。取得価格や各投融資額は非公表。

 

物件取得のスキーム

 

新生銀が実施した「新生ソーシャルローン」とは、特定の社会課題への対処やその軽減に資する事業、社会的インパクトをもたらす事業に資金使途を限定したローンのこと。ESG/SDGsなどの観点から新生銀が20年5月に策定した「新生ソーシャルファイナンス・フレームワーク」に適合するファイナンスだ。

 

クリアル運営のファンドが取得した住宅型有料老人ホーム「グラディーナ西舞子」の社会的意義としては、「高齢者が安心して日々の生活を送る住まいの確保」「介護離職の減少」「女性の社会参加の促進」などが挙げられている。また、ESG/SDGsなどの観点からも評価している。

 

2017年竣工の物件

 

グラディーナ西舞子の運営は、大阪・奈良・兵庫で主に「フォーユー」ブランドで有料老人ホームやサ高住、グループホームを運営する日健マネジメント(大阪市)。総定員数約1600名を有する中堅事業者だ。

 

運営施設の不動産流動化は、オフバラなど運営事業者の財務体質改善を目的とするケースが多かった。今回のケースのような社会的意義を訴求した投融資が増えてくれば、高齢者施設への評価の高まり、また幅広い世代に対して「介護」を認識してもらうことにも繋がっていきそうだ。

 

 

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