損害保険ジャパン(東京都新宿区/以下・損保ジャパン)、SOMPOケア(同品川区)、川崎重工業(同港区/以下・川重)、ティアフォー(名古屋市)の4社は2021年12月2日、東京都墨田区で、地域包括ケアにおける人手を介さない物流システムの実現に向けた実証実験を行った。

 

地域包括ケアでの活用想定

 

実験は2021年8月に3社(SOMPOケアを除く)で締結した「自動搬送ロボット領域における協業に向けた実証実験の詳細検討に関する覚書」に基づいたもの。

 

同時走行中の自動搬送ロボット。 奥がティアフォー製、手前が川重製

 

 

介護サービスを提供するSOMPOケアの業務の一部を自動搬送ロボットで代替し、介護領域における自動搬送ロボットの活用を目指す日本初の取り組みとなる。実験は、薬局で薬を積んだ自動搬送ロボットが、在宅介護宅から戻る別の自動搬送ロボットと合流し、介護施設へ向かうもので距離は1キロメートル程度。

 

川重は薬局から福祉施設に医薬品を配送する自動搬送ロボット(最大積載量30キログラム、時速3、4キロメートル、運行可能時間3時間、重量45キログラム)の開発を担当。利用施設での負担を考慮し、搭載電池は3年から5年での交換が妥当と見込む。

 

ティアフォーは在宅介護宅から福祉施設に日用品を配送する自動搬送ロボット(最大積載量10キログラム、時速34キロメートル、運行可能時間3時間、重量94キログラム)の開発と運行管理システムを担当。複数種類の自動搬送ロボットを同一の運行管理システム上で同時制御するのは日本初事例となる。本実験は昼間に行ったが夜間でもセンサーの追加、前照灯や反射灯の取り付けにより対応可能。

 

損保ジャパンは2020年10月に「自動走行ロボット専用保険プラン( 実証実験向けオーダーメイド型)」を開発、自動走行ロボット(自動搬送ロボット)の普及を支援している。

 

 

本実験ではSOMPOケアが運営する「SOMPOケアラヴィーレ錦糸町」の入居者と近隣の在宅介護サービス利用者を配送対象とした。入居者には、オンライン服薬指導と連動した医薬品配送を行い、在宅介護サービス利用者には日用品などを提供する。買物代行での米など重量がある荷物で自動搬送ロボットが活きると見ている。

損保ジャパン・川重・ティアフォーの3社は、本実験での結果を踏まえ法整備の提言を行っていく意向で実用化の時期及び価格は未定。

 

 

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