ケアマネジャー向けウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営するインターネットインフィニティー(東京都品川区)が2021年12月に実施した調査によると、ケアマネジャーの約7割が、担当利用者の家族のがんが原因で、介護が上手くいかなかった経験があることがわかった。
この調査は2021年12月6日から12日まで、ケアマネジメント・オンラインの会員を対象にウェブで実施されたもの。サンプル数は、512名。
「担当利用者の家族のがんによって介護が上手くいかなくなった経験があるか」という質問については、全体の約7割が「経験がある」ことがわかった。
その理由として、「他の介護者への負担が増大した」「在宅介護を望む利用者が施設入居を余儀なくされた」という例が多くあげられた。

ケアマネジメント・オンライン調べ
利用者や家族のがん検診については、半数以上が「受けて欲しい」と回答。また、利用者よりも家族に対して検診を受けて欲しい意識が高かった。
一方、ケアマネジャーが利用者や家族にがん検診を勧める頻度については、「全く勧めていない」が半数以上で、利用者や家族にがん検診を勧めているケアマネジャーは少数派だった。
検診を勧められない理由としては、「勧めるタイミングがない・わからない」58・1%、「自分の仕事ではない」31・1%、「他に優先すべきケガや病気などがある」24・5%が上位を占めた。