NPO法人未来をつくるkaigoカフェ(東京都練馬区)は、介護・医療の人たちが交流する「kaigoカフェ」の対面開催を再開するためのクラウドファンディングプロジェクトを行っている。
ケアマネジャーとして介護に携わる高瀬比左子代表が介護現場を経験するなかで、多職種連携の難しさを感じたこと、ビジョンが見えなくなってしまったことをきっかけに、2012年に立ち上げた「未来をつくるkaigoカフェ」。活動開始以後、ほぼ毎月kaigoカフェを実施し、これまで延べ1万2000人以上が参加するイベントに拡大。

2012年から始まった未来をつくるkaigoカフェ
2018年には、各地でkaigoカフェのような活動を始めたいという人向けのファシリテーター講座を開始し、カフェの運営ノウハウを伝えてきた。15都市で講座を開催し、1000名以上が受講。一時期は50以上のカフェが各地に立ち上がったという。
3月に一斉開催
しかし、コロナ禍では一部オンラインで開催されてはいるものの、対面でのカフェ開催は自粛が続き、約8割は現在も活動が休止状態だという。
そこで、1月末までクラウドファンディングを実施し、カフェの再開支援を行う。目標金額は400万円とし、リターンにはkaigoカフェ参加権利やコラボ企画などを用意。3月に全国でkaigoカフェを一斉開催する予定。

高瀬比左子代表
「ケアする側が元気になれば、ケアされる側も元気になります。各地の仲間がさまざまな気づきやアイデアを発信して、対話する場を復活させて、地域に元気を取り戻して欲しい」(高瀬代表)