創生会グループ(福岡市)は2月に、大和ハウスグループの大和ライフネクスト(東京都港区)が運営する介護事業部門を会社法の吸収分割により取得する。取得価格は非公開。
大和ライフネクストはマンション、ビル・オフィスなどの建物管理が主力事業。分譲マンションだけでも27.5万戸を管理しており、2021年3月期の売上高は911億3400万円。
今回、創生会グループに譲渡する介護事業所はすべて東京都内に拠点がある。
介護付有料老人ホーム「アプリコ武蔵小金井」33室を始め、デイサービス3拠点(定員合計約100名)、訪問看護2拠点、ショートステイ2拠点、居宅介護支援を2拠点運営しているが、会社全体の中では売上のインパクトが小さい。事業の選択と集中のため事業譲渡を決めた模様。
創生会グループとは大和ライフネクストが手掛ける老人ホーム入居紹介で取引がある。
創生会グループは21年10月にも北関東や1都3県で有料老人ホームやサ高住75棟・定員1800名などを運営していたアーバンアーキテックを買収している。首都圏での事業拡大をさらに進めていく考え。
20年には、関西で介護老人保健施設やグループホームなど900床を運営していた医療法人社団博心会を、北海道を中心に有料老人ホーム、GHなど定員940名を運営していたアクティブ・ケアを傘下に収めている。業界大手や異業種、投資会社を含めた業界再編のプレイヤーの中でも存在感が大きい法人の一つ。