eスポーツに関するイベント企画・施設での実施などを行うNTTグループのNTTe―Sports(東京都新宿区)、SOMPOケア(同品川区)、芙蓉総合リース(同千代田区)は昨年12月20日、3社協働でeスポーツレクリエーションのトライアルを実施した。NTTe―Sportsはトライアルを通じeスポーツレクをパッケージ化し、全国の高齢者施設などへ提供することを目指している。

 

20日のトライアルは、SOMPOケアの介護付有料老人ホーム「SOMPOケア ラヴィーレ東所沢」で行われた。午後のレクの時間に、6名の入居者がパズルゲーム「パズルボブル」(提供:タイトー)に挑戦した。

 

ゲームを楽しむ入居者

 

そのほかの入居者もゲームを観戦、勝負の行方に全員で一喜一憂しながら、午後のレクを楽しんだ。

 

ゲームをプレイした男性入居者はレク終了後、「頭が先走ってしまい、うまくいかないこともあった」と振り返った。このゲームは施設に常設される予定で、男性は「これからも遊んでみたい」と話した。

SOMPOケアは今後、「オンラインでつなぎ、ほかの介護事業所や家族も参加する形式での開催も検討している」としている。

 

今回のトライアルでは、NTTe―Sportsが豊富なゲームコンテンツを持つタイトー(同新宿区)、介護レクノウハウを有するBCC(大阪市)と連携しプログラムを提供。芙蓉総合リースは必要機器の検討と支援を行った。

実証実験の企画に携わった東日本電信電話(東京都新宿区)の経営企画部営業戦略推進室ビジネスコーディネーター金基憲氏は、「レクはQOL向上に資する大事な要素。ゲームを使ったレクでは上達の過程を楽しむことができるため、自然に継続できる点が強み」と語る。介護職員にとっては、レクの企画・準備などを行う負担の軽減が期待できるとした。

 

NTTe―Sportsは今後もトライルを継続する。その後は、e―スポーツレクをパッケージ化し、デイサービスや各種高齢者施設、各地のコミュニティの通いの場などに提供していく。

 

 

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