一般社団法人日本音楽健康協会(以下・音健協/東京都品川区)が主催する、独創性や持続性などに優れた音楽レクリエーション事例を募集・表彰するコンテスト「音健アワード2021」の入賞者表彰式が昨年11月25日に都内で開催された。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行状況に鑑み、入賞作品の発表はオンラインで実施したため、表彰式の開催は2年ぶりとなる。

 

学校・保育の事例も対象

「音健アワード」は今回で4回目。これまでは認知症を募集テーマにしていたこともあり、介護事業所や地域のコミュニティセンターなどで実施されている介護予防や認知症予防を目的にした音楽レクリエーションが中心だったが、今回から学校や幼児教育、保育、障害者福祉の現場や地域活動など、場面を問わず幅広く事例を募集した。

 

審査を行ったのは、音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏を審査委員長とする医療・音楽・介護分野の有識者
10名。冒頭で湯川審査委員長は「コロナ禍にも関わらず、今回の応募件数は前回を上回りました。それだけ多くの人が音楽の持つ様々な力を実感したからではないでしょうか」と挨拶した。

 

入賞したのは10作品。それぞれ映像の一部が紹介されたのち、音健協戸塚圭介理事長から表彰状が、審査委員から賞金の目録が送られた。また、入賞作品の中から「最優秀賞」「優秀賞(2点)」「行政特別賞」「ミュージックセラピー賞」が選ばれた。

 

 

受賞者と審査委員で記念撮影

 

最優秀賞は「腸活体操」

「最優秀賞」は三重県鈴鹿市からの委託を受け、市内8ヵ所で年間100回以上の健康体操教室を開催しているベルSMILEプロジェクト2021(三重県鈴鹿市)の「腸活体操2021」。映像作品は、健康体操教室の参加者たちが、ゴムバンドを用いたオリジナルの腸活体操をするというもの。

 

「楽曲はモーニング娘。のヒット曲『恋愛レボリューション21』の替え歌を用いており、腸活の大切さや、腸の健康につながる食生活や生活習慣を自然に楽しく学べること」「体の動かし方についての音声解説を入れたり、次に行う運動の内容を画面上で指示したりと、初めての人でも正しく運動できるように工夫された映像であること」などが高く評価された。

 

 

最優秀賞表彰の様子

 

ディスコ世代の高齢者向け体操

「優秀賞」は70年代・80年代のディスコミュージックを活用した介護予防・健康維持体操を創作・提供している、エス・オー・プロモーション(東京都港区)の「シルバーディスコ」と、地元の漁協が制作したご当地ソングを用いた創作ダンスを9年前から子どもたちに教えている羽咋jr.ダンス教室(石川県羽咋市)の「生まれ育った大好きな街の応援隊! みんなでダンス!みんなが笑顔!」が受賞した。

 

街のPR目的に高齢者がダンス

「行政特別賞」は愛知県瀬戸市。元気な高齢者が多いことを市のアピールポイントにしよう、と市民から公募した高齢者ダンサーがオリジナル曲に合わせて踊る映像作品「大人の本気ダンスプロジェクト『瀬戸の情熱』」を制作した。

 

「ミュージックセラピー賞」は、介護付有料老人ホームヒルデモアたまプラーザ・ビレッジⅠ(川崎市)の「和・太鼓アクティビティ」が受賞。大勢の入居者が本物の和太鼓を演奏して身体と脳の両方を刺激する、ホームでも人気のアクティビティだ。
入賞10作品の動画は、音健協のホームページで見ることができる。

 

 

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