キャピタルメディカ(東京都港区)の子会社であり、有料老人ホームを11施設展開するクラ―チ(同)。

羽田空港の旅客ターミナル運営を担う日本空航ビルグループの東京エアポートレストラン(同大田区)と機内食会社であるコスモ企業(千葉県成田市)による「羽田空港オリジナルの食事」の提供をホームで開始した。昨年10月から3施設に導入。入居者に食の楽しみを提供している。

 

 

クラ―チでは、2019年から「食べたいモノを好きなだけ食べる」をコンセプトに低栄養を予防する食事プログラム「MOG(モグ)」を実施してきた。今回の羽田空港オリジナル食の提供もプログラムの一環。

 

「コロナ禍で入居者の外出の機会が減っています。食事で非日常を味わってほしいと思い開始しました」と栄養師でもある運営部伊藤美沙希マネージャーは話す。なお、羽田空港の食事を有料老人ホームで提供する取り組みは今回が初となる。

 

三重県の郷土料理(鯛めしや松阪牛のコロッケなど)

 

月2回程度、昼食時に提供。食事は、空港で販売する「空弁」・「空港ラウンジミール」・「機内食」や旅先を思わせる「郷土料理」などを高齢者向けに調整したもの。1食あたり2500円。

 

 

〝非日常〞を演出

 

羽田空港で調理して施設に運ぶため、冷めても美味しさが保たれるよう工夫。スープやご飯は保温された大きい釜で運び、温かいまま提供する。メニューは東京エアポートレストラン、コスモ企業が毎回考案。食欲をそそる彩り豊かなメニューとしている。高齢者の嗜好に合うよう、数ヵ月前には施設職員が試食。固さや大きさ、味付けの濃さなどのすり合わせをしていく。

 

「羽田空港オリジナル食を楽しみにしていた」という入居者

 

 

「クラーチ・フィエラ鷺ノ宮」(東京都練馬区)の蜂谷弘一支配人は「非日常を感じてもらうため、演出にも力を入れています」と話す。お品書きは航空チケットのデザインにする、機内食は機内と同じ器で用意する、郷土料理はその土地の観光冊子を食事前に見てもらう、など旅を感じられるよう演出。

 

同施設では、羽田空港の料理人が訪問し、そば打ち実演と揚げたての天ぷらを振る舞うイベントも行った。「皆様、旅行の話で盛り上がりながら楽しく食事され、残食も少ないです」(伊藤マネージャー)。

 

 

年内に3施設で約2000食を提供予定。今後、全ホームでの導入を検討している。さらに空港限定商品や各地の物産展の開催、羽田空港へのツアーなど共同企画も検討中。

 

 

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