昨年2月、神奈川県藤沢市に誕生した「ノビシロハウス亀井野」。居住棟とコミュニティスペース・地域医療拠点が一体となった多世代型コミュニティアパートだ。

条件を満たす入居者2名の家賃を半額にする代わり、建物に住む高齢者と接点を持ってもらう「支え合いの仕組み」が動き出している。

 

 

ノビシロ 鮎川沙代社長

 

 

 

居住棟は築17年の元学生用アパートをフルリノベーションした。別棟は隣接する駐車場跡に新築。2階には訪問看護の事業所と在宅医療クリニック(5月開業予定)が入居する。階下にはカフェとコインランドリーを配し、コミュニティスペースの機能を持たせた。

 

居住棟は全8戸ワンルームで月額賃料は周辺相場の約1・5倍の7万円。入居審査はあるが年齢などの要件はない。2年の定期借家契約は違反がなければ再契約可能。

 

ノビシロハウスの外観

 

 

現在、居住棟はほぼ満室。バリアフリー仕様で自社開発のセンサーも備えた1階住戸には70代の男女各1人、80代女性2人が居住。2階には20代の大学生3人が居住する。

「入居高齢者を見守るソーシャルワーカー(SW)の役割に興味を持ったとの問い合わせが多い」と企画・運営を行うノビシロ(神奈川県藤沢市)の鮎川沙代社長。

 

ここでいうSWとは専門家ではなく、高齢者との交流を求める若手の入居者にその役割を依頼する。人間関係を生み、高齢者を孤独にしない発想だ。SWは家賃半額の特典を得、日々の声かけのほか月1回の「お茶会」を開催する(コロナ禍、行政の要請に従って開催)。コンセプトに賛同した入居者間に、緩やかな交流が生まれているという。

 

不動産仲介業での経験から、高齢者の住宅確保の難しさを実感。

「安心して住まえる場所を作りたいと、賛同者の力も得て立ち上げた。この新しい住まいの形をさらに広げていきたい」と鮎川社長は語る。

 

 

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