練馬区で4ヵ所デイサービスを運営する維新ネット(東京都練馬区)。自社にとっての顧客を、利用者の家族である「働く女性」と明確に定義する。

「働く女性を支援し介護離職から守る」ことを目指した施設づくりを追求。差別化を図り、コロナ禍でも稼働率8割以上を維持する。川島修社長に話を聞いた。

 

維新ネット
川修島社長

 

――第一顧客を「利用者」と捉えないのは独特な考え方。
川島 利用者が楽しめるデイは地域に既にある。同じ施設をつくっても喜ばれない。

例えば、「夫と要介護度3の親と共に生活し、フルタイムで働き始めたい女性」と具体的に顧客を定義することで、「求められる」サービスを見出している。

 

――具体的なサービス内容は。
川島 家族の働く時間に応じ、宿泊や夜間・早朝の送迎、朝食・夕食提供をする。365日営業し、予約に限定せず柔軟に対応。ほかにも短時間の入浴を希望する家族のニーズに応じ、入浴とリハビリに特化した短時間(3時間)のサービスも提供する。

介護度が高い場合でも「受け入れ困難」と言わないことがポリシー。胃ろうや経鼻経管栄養などにも対応できるよう看護師を配置している。

 

――顧客のニーズに柔軟に対応しつつ、「職員第一主義」を掲げている。
川島 職員に負担がかかってしまっては「働く女性を支援する」理念に反する。

職員が働き続けるためには「きちんと休みが取れる・時間に縛られない」ことが重要。産休・育休取得の徹底や誕生日休暇制度を実施。リモートワークも推進している。

全職員の残業を月20時間未満に抑える目標を7ヵ月連続でほぼ達成した(1月時点)。

 

 

宿泊や早朝・夜送迎を行う「みちなかの里 南大泉店」

 

 

ケアマネと信頼構築

 

――差別化した施設づくりをした上で、どのように周知活動をしているか。
川島 ケアマネジャーが「介護で困る働く女性」に出会った際、当施設をすぐ頭に浮かべてもらうことを目指している。

家族や利用者の声を届けるニュースレターを本部が作成。家族からの喜びの声や、要望に対する職員の対応などを記載する。ケアマネには空き情報と共に、個人宛てに毎月郵送している。

仲の良いケアマネのもとに足を運んだ際には、「隣の席のケアマネさんにもご挨拶していいですか」と紹介してもらい、新規開拓することも重要。

 

――ケアマネと信頼関係を築くには。
川島 サービス提供と同じ考え方で、「求められること」をする。例えば、ほかのデイで受け入れ困難な利用者を受け入れる、利用を開始したばかりの人の様子や、デイを休んだ理由などの情報をしっかりと提供する。

家族の介護負担をヒアリングしながら、増回にもつなげていく。

 

――今後の計画は。
川島 まずは既に展開する練馬区に店舗を増やす。今年は3店舗を新設予定。

「痛い」ところに手が届くようなデイを目指していく。

 

 

 

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