「口腔ケア専門サロン」の運営などを行うTeethAi(富山市)は、特養などの介護施設に赴き、職員を対象に口腔ケアの指導を行う。歯科衛生士の精田紀代美社長は全国の高齢者サロンや公民館、協議会などを回り、漫談形式の講演も行っている。

 

 

「口腔ケア専門サロン」は、幼児や高齢者、障害者など誰もが気軽に利用できるのがコンセプト。歯科衛生士が歯のクリーニングやホワイトニング、歯茎のケアなどを行う。

 

2009年より、特養など介護施設10ヵ所で、独自の口腔ケアメソッドの指導を開始した。

介護施設の職員5名程を口腔ケア部門のリーダーに任命し、リーダーに指導を行う。その後リーダーが中心となり全職員が「セイダ式口腔ケア」を実践できるようサポートをしていく。指導料は2時間で2万円。

 

指導開始から4年を経た時点で、10ヵ所全施設で入居者の誤嚥性肺炎での入院がゼロになったという。入院によるベッドの空きを防ぎ、施設の稼働率維持にもつながる。明確な結果として表れることで、職員のモチベーションの向上にもなっているという。

 

同社の口腔ケアは、歯周病や感染症、誤嚥などの予防を通じ健康寿命の延伸を目指すもの。歯や歯茎だけではなく、舌のケアをしっかりと行う。

「細菌が繁殖しやすい舌をクリーニングするだけで、誤嚥時に細菌が肺の中に入ることを防ぐことができる」と精田社長は言う。

 

 

 

15年より、全国各地の高齢者サロンや社会福祉協議会などで、口腔ケアについての講演活動も行っている。

精田社長が綾小路きみまろのパロディ「おんなきよまろ」に扮し、90分間漫談形式でコミカルに高齢者に指導を行う内容となっている。コロナ禍前には週に1度ほど行っていた。

 

講演を行う精田紀代美社長

 

 

「当初は、栄養をテーマとする講演とセットで口腔ケアの講演を行っていた。栄養部門だけ聴いて、口腔ケアにテーマが移ると帰ってしまう人も多かったため、エンタメ性のある講演に切り替えた」と精田社長。

 

16年には「一般社団法人全国オーラルヘルスケアエコプロ協会」を設立。

介護現場で働く人が職種を問わず受講できる認定資格「口腔ケアマイスター」の認定研修を実施し、口腔ケアを担う人材の養成も行っている。初級から中級まであり、初級の受講者は累計1000名、マイスターに認定された者は230名に上る。

 

 

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