社会福祉法人七葉会(横浜市)が運営する「特別養護老人ホーム菅田心愛の里」(同)は、人材定着・加算取得・コスト削減に取り組むことで、12期連続黒字を維持。昨年の収支差額率は約15%であった。

 

 

12期連続黒字経営

同施設はユニット型(入居100名・空床利用型ショートステイ20名)。職員数は約100名で、人員体制は看介護1.9:1以上を維持する。

職員の定着を図るため、1~10年目までの研修プログラムを実施。そのほか、認知症ケア専門士や運動療法機能訓練士などほかの資格も積極的に取得できるよう、外部研修や受験費用は全額補助する。3年目には全職員が介護福祉士の資格取得を目指すという。

 

また、育休・産休明けの職員は法人内の居宅支援事業所や放課後等デイサービスに配属するなどして、無理なく働き続けられるよう柔軟に対応している。さらには、クラブ活動により職員の仲を深めるなど働きやすい環境づくりに努める。

 

伊藤俊吾代表理事は「ここ3年の離職率は2~4%と全国平均に比べ低い。毎年採用するのは新卒2、3名のみ」と話し、採用コストを抑えられているという。

 

伊藤俊吾代表理事

 

数年前からは、加算取得も強化。

精神科医加算(年間100万円増)とサービス提供体制強化加算Ⅰ(年間70万円増)などを新たに取得した。コスト削減においては、電力会社の見直し(年250万削減)、厨房の直営化(年450万削減)、保険の見直し(年65万削減)などを行った。

 

これらにより、職員の処遇が改善。介護職員平均年収は419万円(2019年)から433万円(20年)と14万円増額した。
「人材が定着すれば、研修の時間を割ける、子育て世代でも働きやすい環境をつくれる、サービスの質が上がる、高稼働率を維持できる、といった良いサイクルが生まれる。これを追求し続けることで、黒字維持・利益率向上につながっている」と伊藤代表理事。

 

 

同施設が昨年実施した入居者・家族のアンケートでは満足度97%だった。

今後はICTの導入を検討しており、さらに質の高いサービスを目指す。

 

入居者・家族から高い満足を得ている

 

 

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう