スノーフォレスト(高知市)は、医師と連携して運営する2棟のグループホームにおいて自立支援を強化し、生活機能向上連携加算Ⅱ を取得している。

 

全国的な生活機能向上連携加算の算定率はGHでは10%未満だが、森裕社長は「かねてから、入居者に運動を継続してもらうためにも、評価に基づく自立支援の必要性を感じていた」という。同社は2019年に提携医療法人の協力の下、生活機能向上連携加算の取得を開始した。

 

 

FIMの評価を軸としてADL・IADLを医師と計画作成担当者が共同で評価。「訪問診療の延長線上として医師に協力いただいている。限られた時間で診療・身体評価ができるよう工夫が必要」と森社長。施設職員ができる範囲で事前にADL評価をしたり、運動内容の変更を考案したりなど、医師とスムーズに情報交換できる体制を整えている。

 

また、「発話を増やすために職員との挨拶を1 日に3 回実施する」「車椅子からの立ち上がり運動を1日4回行う」など明確な目標を設定し、定期的に医師と達成度を確認することで、生活の中で運動の機会を増やすことができた。

 

 

運動を継続する利用者

 

 

「専門的な視点の評価で、利用者の状態をより詳細に正しく認識できるようになった。また、医師から運動メニューの助言を受け、より具体的な介護計画を作成できるようになった」(森社長)。

 

 

特に退院したばかりで、体調変化やADL低下が著しい入居者については、医師と共同でアセスメントすることで、病状や服薬など総合的に判断してケアができるようになり、リハビリの質も高められるようになった。

 

 

 

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