高齢者施設運営会社向けにクローズドのサービスサイトを運営するタリホー(東京都渋谷区)は、4月より消耗品や備品のアウトレット販売を開始する。これに合わせ、商品出品企業の募集を加速する。
入退居管理機能、無償提供
運営するサイト「tsunaguwa(ツナグワ)」は、タリホーが有料老人ホームやサ高住などの運営会社向けに、無料で提供する入居状況管理システムが基本。
施設運営会社がこのシステムで入居・空室予定などを入力すると、ツナグワ提携の老人ホーム紹介会社にリアルタイムで状況が共有される。施設運営会社・老人ホーム紹介会社双方にとって状況確認の手間が軽減され、入居検討者にスムーズに物件を紹介できる点が特徴だ。
2月1日現在、利用施設は1235棟、定員数で5万人を超えるという。入居状況管理システムのほか、タクシーや葬儀会社、保険外サービスなどの情報が検索できる機能などがある。

利用施設は順調に増加
開設から1年経たずに登録施設も順調に増えてきていることから、サイトを活用した物販を強化する。
今後はおむつなどの介護用品、日用品、食品、設備・備品、中古車までサイト内にアウトレットモールを作り販売していく。ツナグワがモールを用意し、商品の調達・決済・配送などのモール運営は流通事業に強い荒井商事(神奈川県平塚市)と提携する。
出品企業は初期費用・月額固定費はかからない。実際に商品が売れた場合に、売上の18%を販売手数料として支払う。BtoBの完全クローズドのサイトであり、「アウトレット商品をより安い価格で出品しても正規販売の価格に影響しにくい」(タリホー担当者)という。

出展企業の開拓を急ぐ
ツナグワを利用する高齢者施設運営会社は安定して増加していることから、早期に商品点数を増やしアウトレットモールの利用を促していく。