社会医療法人中央会(兵庫県尼崎市)の介護老人保健施設ローランド(同)では、介護記録ソフトをカスタマイズし、「食事箋」として活用している。情報共有に係る手間の削減やミスの軽減につながった。

 

転記、共有の負担軽減

 

介護記録ソフトは、保存書類の削減、多職種間の情報共有の効率化、記録の転記作業の廃止などを目的に導入された。特に、食事箋に関わる業務の効率化に着目した。

 

従前は、①食事内容の確定、②食事内容を介護記録に記載、③食事箋に記載し、管理栄養士に回す、④管理栄養士から委託の給食会社に回す、⑤厨房が実際に提供する食事内容を確定する、といった流れであった。

 

介護記録と食事に同じ内容を記載する手間や、同一人物が複数の食事を同日発行した場合に発行順が分かり難い、急な変更などで間違いが生じる可能性がある、などの課題を抱えていた。共有にも時間がかかっていた。

 

 

介護記録ソフト導入時にそれらの課題を解消するため、システム会社にカスタマイズを依頼し、紙と同様の入力シートをオリジナルで作成。プルダウン式で入力可能にするなど、記録に有する時間の削減も図った。

 

「『ミニ電子カルテ』のようなイメージで、それを見ればオーダーが一目でわかるようにしました」(介護事業部松元崇史副部長)。

 

松元崇史介
護事業部副部長

 

 

この「電子食事箋」の運用により、情報共有の速度が向上。転記の手間、発行順の混乱、急な変更への対応などの課題が解消された。

 

また、管理栄養士は「自分が休みの間のできごとの把握が容易になった」と導入の効果について話す。休みの日から勤務当日までの日付で検索することで、知りたい記録が素早く集まる。ただ残すだけではなく、活用されるようになったため、職員の記録に対する意識も向上した。

 

 

管理栄養士は知りたい情報を即座に取得可能になった

 

 

今後は、介護記録により詳細な情報を残していくこと、情報を使いこなせるように職員の教育を進めることをテーマに、活用を進めていく。

 

 

 

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