「農福連携」をテーマにしたグランピング施設「かいづか いぶきヴィレッジ」が3月27日、大阪府貝塚市にオープンした。運営の大部分を障害者が担うことを前提にしているのが特徴。今後は福祉作業所も設け、障害者の就労・自立支援につなげていく予定だ。

 

 

運営の大部分を障害者が担当

 

運営は三和建設(大阪市)と、一般社団法人FUKURO(京都市)が共同で設立したSDGs LABO(大阪市)が行う。

総面積約12万1000平米の敷地に17棟のグランピング施設のほか、キャンプサイト、地産地消をテーマにしたレストラン、貸農園、農産物直売所、バーベキュー場などを整備。また、来月には車で5分ほどの場所にある旧小学校跡地を利用して作られた温泉施設をリニューアルし、キャンプ場を併設した「かいづか いぶき温泉」としてオープンする予定だ。

 

元々、この施設は2004年に都市と農村が交流する「農業庭園」として整備され、地元3町会からなる農業組合法人が管理運営を行っていた。昨年、府が農業分野での障害者就労促進の場として、府立の農業公園へと変更し、SDGs LABOが大阪府より指定業務管理を受けていた。

 

 

広い敷地で自然と触れ合える

 

 

三和建設では、これまで定年制の実質廃止や育児休業規定のいち早い導入などを行い、年齢や性別を問わず、誰もが働ける企業の環境整備に取り組んできた。聴覚に障害を持つ社員とのコミュニケーションのために音声認識ソフトの導入なども行っている。

 

FUKUROの黒岩功理事長はフレンチレストラングループ「ル・クロ」のオーナーシェフである一方で、運営レストランを福祉事業所として登録し、障害者の就労・定着支援を行っている。また、障害を持つ人が、それぞれの特性を活かして働ける「ユニバーサルレストラン」を経営するなど、障害者雇用の実績が豊富だ。

 

今回の「かいづかいぶきヴィレッジ」では、障害者の社会参画支援を実践している異業種2社が共同経営をすることで、ダイバーシティ時代に対応した、新たな人材育成手法の確立や組織の活性化などを目指す。

障害者は、農業や施設の維持・整備だけでなく、飲食店での調理や接客サービスなど幅広い業務に従事していく。

 

 

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