関西でシニア向け分譲マンションなどを展開するハイネスコーポレーション(大阪市)は3月、「エクセレントマスターズ八王子中楽坊」(東京都八王子市)の販売を開始した。首都圏での展開は初となる。
敷地面積は約3500㎡。5階建てで全108戸。居室タイプは42平米から85平米の全6タイプある。2023年の1月に竣工、同年2月より入居開始予定。価格帯は2998万円~6988万円となっている。土地取得・開発・販売まで、新日本建設(千葉市)と共同で行った。
隣地にファミリー向けマンションも同時に開発。シニア向けマンション購入者の子世帯が契約するケースも、数件あるという。

八王子「中楽坊」のマンションの外観
今回で6棟目となるシニア向け分譲マンション「中楽坊」シリーズ(100~150戸)は、「人との交流が健康長寿を実現する」をコンセプトとしており、入居者同士の交流が生まれる空間を作っている。
共用部のラウンジでは、イベントやラジオ体操などを企画・実施する。入居者が主体のサークル活動も行われるという。
「各棟に7~8個のサークルがある。バンドを組み、老人ホームで巡回演奏を行っている入居者もいる」(コミュニケーション企画室・川口雅裕氏)

関西の「中楽坊」入居者が組んだバンドの演奏会
リバースモーゲージにも対応
24時間常駐する「生活支援スタッフ」が、入居者の生活をサポートする。医療機関や介護事業者とも提携しており、入居者のほとんどが「終の棲家」としているという。
購入時には、リバースモーゲージ型住宅ローンの利用をサポートしていることも特徴の1つ。
リバースモーゲージを利用する購入者は5年間で数%から3割まで増えたという。
「資金に余裕がある人が、老後資金を手元に取っておくために検討する場合も多い」(川口氏)
中楽坊シリーズは、大津市、神戸市でも企画・開発中だという。