社会福祉法人なごや福祉施設協会(名古屋市)が運営する特別養護老人ホームなごやかハウス岳見では昨年5月から、マンツーマンの入浴を行うことで入居者の意向に沿った入浴に取り組み、入居者本位のケアを目指している。

 

 

以前までは服の着脱・洗い・ドライヤーなど3、4名で役割分担し、1人の入浴時間は15〜20分ほどだった。「ゆっくりお風呂に入りたい」という入居者の声に応えるため、入浴の仕組みの再構築を行った。

 

入浴に関するアセスメントをし直し、お湯の温度や何分以上入りたいか、といった本人の意向を詳細にヒアリング。職員会議では「理想の入浴」について話し合う場を設けた。

 

武田樹哉介護副主任は「『ユニット型ならまだしも、従来型であるため難しい』という声もあったが、リーダー職から意識を変えていった」と話す。

 

 

服選びからゆっくり楽しむ

 

 

これまで全体レクの時間としてきた水・土曜日の午前中、日曜日を入浴に振り向け、シフトを組み替えて時間と職員を確保。基本的にマンツーマンで対応することで、入居者の服選びから入浴、部屋に戻るまで、長い人で1時間ほどの時間を充てられるようになった。

 

「職員と入居者が密にコミュニケーションできる機会になり、介助のスキルアップにもつながっている」(武田介護副主任)

 

 

 

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