アルムシステム(北海道帯広市)は、道東の十勝地方でグループホームをメインに介護事業を行っている。グループホームの事業所数は20事業所。

複数のGHと住宅型有料老人ホームを同じエリアに開設し、タウンを形成する形で展開している。「GHと有老をセットで開設することで、介護度が上がっても最期まで過ごせる場所にしたいと考えた」と介護事業部・伊藤聡総括施設長。

 

介護事業部伊藤聡総括施設長

 

 

20~100名規模で複数

 

現在、展開するタウンは5つ。入居者数の規模は20名から100名まで様々だ。全体の総入居者数は632。1つのタウン内に食堂を1ヵ所設け、グループホームや住宅型有老の入居者が集まりともに食事をする。

「食事をするなかで、タウンに住む人全員がお互いに顔見知りになる。ご近所付き合いのような感覚で交流ができます」(伊藤総括施設長)

 

食堂に集まる入居者たち

 

 

もともと高齢者向けの下宿を展開していた同社。病気や怪我などで入院した高齢者の退院後まで生活を支えるため、介護施設の運営を開始した。

 

「経済状況は問わず、あらゆる人が入居できる場所」がコンセプト。3食込みで月額7万円から入居でき、1日当たり食費は800円ほど。「当社が運営する給食センターで大量に食材を買い付け、コスト削減を図っています」(伊藤総括施設長)

 

介護事業のほか、同エリアで不動産賃貸事業やホテル事業なども行う。地域の人の生活に必要なサービスを提供することをモットーに多角的に事業展開を行ってきた。今後も地域密着で事業を行っていく。

 

地域の介護ニーズは高く、GHの待機者は常時40名程いるという。一方で人材不足の課題もある。職員は月額料金の半額で利用できる託児所をタウンの近隣に開設するなど、働きやすい環境の整備にも注力している。

 

 

 

 

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