医療介護クラウドシステムのカナミックネットワーク(東京都渋谷区)は、24時間営業のフィットネスジムを運営するアーバンフィット(大阪市)を買収する。カナミックは今後の成長戦略にM&Aの推進を掲げており、今回の買収はその一環。
アーバンフィットは大阪市内を中心に直営8店舗、フランチャイズ6店舗、計14店舗の24時間フィットネスジムを運営。年内には東京など関東圏でのFC展開も確定している。内装やフィットネス機器のデザイン性・機能性に拘り、トレーニングアパレルの販売なども行っている。
直近3期の決算では、19年9月期の売上が約3.9億円、経常利益が約6000万円、20年9月期の売上が約4億円、経常利益が約4300万円、21年9月期の売上が約5億円、経常利益が約2700万円の赤字となっていた。
カナミックは5月20日にアーバンフィットの全株式を取得予定。買い取り価格は非公開だが、借入などはせず自己資金で実行する。連結業績に与える影響は軽微だとしている。
医療介護事業者向けのクラウドシステムが主力の同社は、2016年9月に東証マザース市場に上場。18年には市場一部に、現在は東証プライムに上場している。
「医療介護分野のDX推進し、健康寿命延伸や介護予防領域でも新サービスを提供していきたい」(山本景士副社長)というように、同社ではM&Aを駆使し、今回のようなリアル店舗からヘルスケアや保険サービス、ITまで事業ポートフォリオの拡大を掲げている。

現在14店舗展開