一般社団法人アスバシ(名古屋市)をはじめとしたキャリア教育団体と社会福祉法人むそう(愛知県半田市)などの介護・福祉団体が協働して実行委員会をつくり、高校生のための「介拓奨学生プログラム」を開始した。高校生が介護福祉の分野で働きながら、進学費用を貯めつつ、キャリア支援、介護職員初任者研修を無償で受けられる。

 

 

 

若者と介護業界つなぐ

 

 

プログラムは、高校生に介護職員初任者研修を夏休みに受講して資格を取得してもらい、介護福祉施設で「奨学生」としてアルバイト勤務の機会を提供するもの。施設での実務経験と奨学金を得る機会を提供することで早期キャリア形成を促しながら、高校生が自らの進路を選択していけるようサポートする。59日に愛知県より研修実施の承認を得て、61日から参加者20名を募集している。

 

 

コロナ禍により家庭の収入が減ったり、インターンの機会がなくなったりし、高校生が将来や進路選択に不安を抱えている状況。介護業界の人材不足、高校生のキャリア選択、双方の問題を解決すべく、若者と介護福祉業界をつなぐための新しい制度づくりを目指す。

 

一般社団法人アスバシの毛受芳高代表理事は「まずは介護現場に飛び込んでもらい、介護のイメージを変えてもらう機会が必要。一般的に、高校生のアルバイト先は飲食店が多いが、お金を貯めるだけで将来に活かせていないのではないか。本プロジェクトでは、早期に実務経験を重ね、資格にもつなげていける」と話す。

 

 

介護職員初任者研修を通じて時給アップ、スキルアップを図る

 

 

プロジェクトは、在学中に新聞配達業務を行う「新聞奨学生」の仕組みからアイデアを得たという。「奨学生」の学費をサポートできるよう、活動を評価した上で卒業時に1020万円程度の給付型の奨学金制度も準備中だ。

 

自身がヤングケアラーだった社会福祉法人むそうの戸枝陽基理事長は「近年、ヤングケアラーへの支援の必要性が叫ばれている。ケアラーの経験を活かすことができ、相談の場にもなる」と語る。愛知県がモデルとなるよう進めていく考えだ。

 

 

 

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