ポラリス(兵庫県宝塚市)は6月27日、ベトナムに自立支援特化型デイサービスを開設した。現地の医療リハビリサービス運営会社Remedy Joint Stock Company(ハノイ市・以下Remedy)と業務提携し、介護が必要な60歳以上の高齢者を対象に自立支援介護を提供し、歩行機能などの回復を目指す。

森剛士社長
将来はFC展開も
ベトナムは「若者が多い国」という印象があるが2017年に高齢者が人口に占める割合が7%を突破。34年には14%を突破すると予想されており、東南アジア諸国の中では今後急速に高齢化が進む。しかし、介護については家族の力に依るところが大きく、企業による介護サービスは、質・量ともに十分ではないのが現実だ。
ポラリスでは、自立支援介護のノウハウをベトナムに提供し、同国の今後の社会保障費用の増加を抑制するだけでなく、Remedyと提携し介護人材の育成にも乗り出す。
具体的には現地の医療系大学卒業者などを募り、日本語教育及び現地のポラリス事業所での研修後に、技能実習生やインターンとして日本国内のポラリス事業所で就労してもらう。同社での就労期間終了後は、引き続き日本国内で介護人材として就業するか、ベトナムに戻り介護の指導者的立場として活動してもらうことで、日本の介護人材不足の解消と、ベトナムの介護知識・技術向上の両面に寄与する。
今後は、現地でのフランチャイズ展開も視野に入れ、Remedyと合弁で子会社ベトナムポラリスを設立する予定。また、日本国内と同様に、短期間で集中的に自立支援リハビリを行える宿泊短期滞在型施設の開設も視野も検討しており、現在準備が進んでいる。

今回新たに開設した施設