コロナ禍で中止となっていたフリーマーケット(フリマ)が、全国各地で再開され始めた。

1979年に日本フリーマーケット協会が大阪で開始し、その後環境問題などの後押しもあり、全国に広がった。最近ではバリアフリーに考慮され、車椅子使用者の参加も見かけるようになった。

 

出店数は10店舗から500店舗以上まで場所によって異なるが、様々なモノを持ち込み、販売している点は共通だ。衣類、書籍、CD、DVD、玩具、各種家電、オーディオ機器、スポーツ用品、文具、調理器具、食器、家具、登山用具、福祉用具など、一度も使っていないモノから使い込んだモノまで、ありとあらゆるモノが並ぶ可能性がある。それらが必ずあるかどうかが分からないところがフリマの特徴である。「フリマ 開催日」で、ホームページで検索すると数多くの開催情報がある。

 

 

まず会場に着いたら、会場のレイアウトを確認し一筆書きのように会場を周ることをお勧めする。最初の一筆書きは、本でいうところのななめ読みのように周り、全体感を掴むことがコツだ。ただし、これぞと思ったモノは一周目であっても交渉に入り、場合によって購入することをお勧めする。

 

フリマは、誰もが使えるアクセシブル製品の宝庫でもある。

 

例えば私がフリマで見つけた、持ち上げると「私はお塩」「私は胡椒」とそれぞれ喋る調味料入れは、面白グッズと思われるが、目の不自由な人には便利な工夫がされた製品である。さらに、昔は一家に一個はあった牛乳瓶の上にある紙の蓋を開ける道具にも出会うこともある。

 

喋る調味料入れ

 

 

フリマには多くの先人達が行ってきた、貴重な工夫に再び出会うこともできる。一度足を運んでみてはいかがだろうか?

 

 

 

星川 安之氏(ほしかわ やすゆき)
公益財団法人共用品推進機構 専務理事
年齢の高低、障害の有無に関わらず、より多くの人が使える製品・サービスを、「共用品・共用サービス」と名付け、その普及活動を、玩具からはじめ、多くの業界並びに海外にも普及活動を行っている。著書に「共用品という思想」岩波書店 後藤芳一・星川安之共著他多数

 

 

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