大阪府守口市のシニア向け分譲マンション「サンミット大日」は不動産デベロッパーサンヨーホームズ(大阪市)の開発。同社は10年前に第1号となるシニア向け分譲の開発・販売を奈良県生駒市で手がけ、今年3月に入居開始になった「大日」は4棟目。これまでの経験を活かした新たな取り組みが導入されている。

 

 

「サンミット大日」外観

 

 

機能訓練型デイ 住民も利用可能

 

 

今回初めて導入したのが「専門職コンシェルジュ」。シニア向け分譲マンションではコンシェルジュが住民の生活上の様々な相談に応じ、サポートを行うことが一般的だが、医療・介護に関することへの対応は難しいのが現実だ。

 

そこでサンミット大日では、通常のコンシェルジュに加え、医療・介護に関する専門知識・資格を有したコンシェルジュを平日の日中に配置。住民の健康状態のヒアリングやアドバイスを行う。また、月に1度、各住戸を訪問して健康相談なども行っている。

 

「専門職コンシェルジュが医療や介護を行うことはありませんが、必要に応じて様々な機関に繋ぎます。住民専門の地域包括支援センターをイメージしています」と同社マンション事業本部岩本将哲マネジャーは語る。

 

 

1階には子会社が運営する半日型機能訓練デイサービスを併設しており、マンション住人であれば要介護認定を受けていなくても、月1 万円で5 回( 合計15時間) まで利用可能。デイサービスの名称は表に出さず「健康サロン」という看板を掲げることで誰もが通いやすいよう工夫している。
また、5月には提携医療機関が1階に居宅介護支援事業所をオープンしている。

 

居室は一般の住居とほぼ同じ

 

 

 

購入・居住には年齢制限なし イオンモール隣接のシニア分譲

 

名称こそ「シニア向け」だが、購入や入居に関しては年齢制限を設けていないのも特徴。購入者の平均年齢は70代前半だが、50代前半の人もいる。他人への賃貸も可能なので「早めに購入して、自分が住むまでの間は他人に貸して賃料収入を得る」といった使い方も可能だ。

 

アクセスは地下鉄・大阪モノレール大日駅より徒歩5分。イオンモール大日の隣という好立地だ。
「当社のシニア向け分譲マンションは全て『駅近・駅直結』です。『アクティブシニアこそ、公共交通機関が充実し、買物に便利な場所に住むべき』というのが当社のモットーです。買い物が便利な場所であれば、自然に外出機会が増え、認知症やフレイルの予防に繋がります」

 

 

サンヨーホームズでは15年前に大日駅前で分譲マンション開発を行っており、「サンミット大日」には、そのマンションの住人自身が高齢化を理由に転居してきたり、マンション住人が高齢の家族を呼び寄せる「近居」スタイルで入居をしたりする人もいるという。

 

居室数は159。占有面積は38 平米強~72平米弱。価格は2000万円強~4000万円台半ば。管理費・修繕積立金などで月額約7万5000~12万7000円が必要。

 

共有のレストラン

 

 

 

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