イオンリテールは1日、同社が展開する商業施設「イオンスタイル新浦安店」内に、同社10店舗目となる機能訓練特化型デイサービス「イオンスマイル新浦安店」をオープンした。首都圏で店舗数を拡大するという。同社の福部貴康イオンスマイル事業部長に聞いた。

 

 

福部貴康
イオンスマイル事業部長

 

 

――新店舗における新規事業を教えてください。
福部 「運動」「口腔」「栄養」について、エビデンスに基づき三位一体でサポートできるよう、専用の機器を導入しています。

 

 

例えば、口腔面では測定器を使用して口の動きを把握。筋肉量や脂肪量も測定し数値化します。毎日の食事摂取量や食べたものも利用者からヒアリングします。3ヵ月に1度、利用者1人につき20分カウンセリングの時間を設け、身体機能、口腔機能、栄養面がどの程度改善したか評価します。既存店でも順次機器をそろえ、同様のサービスを提供していく予定です。

 

 

――身体状況を「見える化」する取り組みを徹底しています。
福部 感覚的に機能訓練メニューを提供するのではなく、根拠に基づいたメニューを実践し、数値で効果が「見える化」された機能訓練を提供することで差別化を図ってきました。これは、当社が介護事業に参入した9年前から一貫して意識している点です。

 

 

また、全店舗に理学療法士や作業療法士が常駐する体制としています。リハビリ専門職でない機能訓練員には、できることに限界があります。当社のデイでは、歩行訓練用階段など、リハビリ専門職でないと扱えないような器具も常時活用できます。当社のような異業種が介護事業に参入するには、「なんとなく」で構築したサービスを提供していては地域の人の信頼を勝ち取れないと考え、本格的なサービスを追求してきました。

 

 

――イオングループが展開するデイサービスという点での強みは。
福部 当社のデイはすべて、グループが展開するショッピングモール内、もしくはその近くに展開する形態。買い物やカルチャーセンターのような気分で気軽に通えると好評です。

 

さらに、リテール部門のキャリアパスを参考にしながら、多様なキャリアプランが構築できるような体制を整備しています。ドミナント展開をしているため、異動しながら現場のトップを目指すことも、本部スタッフを目指すことも可能です。リテール部門からの人事異動もあるので、異業種の人ならではのアイデアを取り入れられるのも強みです。

 

そしてやはり、小売業で消費者の生活に寄り添ってきたノウハウは生かしていきたいところです。

 

 

――具体的には、どのような構想が。
福部 介護保険だけで収益拡大に限界があるため、保険外の部分を拡充していきます。健康食品などの開発を通して、デイ利用者の栄養摂取をサポートしたり、買い物支援につなげたり、当社が既に持つ資源を活用した広げ方は多岐にわたるでしょう。

 

 

――今後の展開は。
福部 25年までに、関東圏で店舗数を30まで拡大します。M&Aも視野に入れています。すべて直営が前提。保険外など「イオンでなければできない」サービスは、FCではできないと考えています。

 

今年度中に4店舗オープンする予定です。商圏の選定や加算取得なども進み、出店した店舗では一定の利益を確保できるモデルが出来上がりました。ゆくゆくは、全国展開を目指していきます。

 

 

「イオンスマイル新浦安店」の様子

 

 

 

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