太平洋シルバーサービス(東京都武蔵野市)は、東京西部を中心に8つの介護付有料老人ホーム「シルバーシティ」シリーズを運営する。自治体が開催する看取りに関する事例研究会では同社の職員が事例を発表するなど、終末期まで生活の場所を提供し続けている。

奥谷直澄社長に話を聞いた。

 

奥谷直澄社長

 

 

マネジメント研修充実

 

地域で長らく介護付きホームを運営してきた当社では、病院、クリニックとの関係性も安定しています。
例えば、介護職が入居者の通院付き添いの際に、病院スタッフにバイタルや体調を明確に伝達できるだけでも、病院との情報連携は円滑になります。スタッフがこうした意識的な行動を積み重ね、医療機関との信頼関係を構築しています。

 

 

当社のホームでは、約7割の入居者がホームで最期を迎えます。看取りを行うにあたってスタッフに「怖さ」を乗り越えて経験値を積んでもらう必要があります。当社でも研修で心構えなどを繰り返し伝えてきました。

 

研修の基本には、スタッフ自身の「人磨き」「心磨き」につなげるという方針があります。一人ひとりが普段の仕事で周囲から〝一目置かれる〟ようになるきっかけを作りたいと考えています。

 

 

そして、看取り体制を強化する上で一番重要なのが、「家族・医師・ホームが同じ方向を向いている」ことです。こまめに本人や家族の希望を聞き取り、その情報を協力医療機関のドクターにも共有します。ドクターにも入居者、家族の声に直接耳を傾けてもらうことで、医療ケアにとどまらない「人生」の部分を考慮した方針を取ることができます。こうした介護・医療関係者、家族など入居者を取り巻く人の思いをすり合わせる時間を設けることは大切です。

 

 

現在、「マネジメント人材」の育成を課題として掲げ、スタッフ教育に力を入れています。マネジメント層になると、経営視点から物事を捉え、入居率などの数値的な部分を意識して動く必要が出てきますが、現場の声を意識しすぎてマネジメントに難しさを感じているスタッフもいます。月に数回マネジメントやリーダーシップに関する勉強会を開催し、私自身も指導を行っています。

 

 

 

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