埼玉県は8日、高齢者施設などから新型コロナウイルス感染症患者などを受け入れ、必要な治療やリハビリを行う「高齢者支援型臨時施設」を所沢市内に開設した。同施設にはPHC(東京都港区)の遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」が導入され、医療機関の負担軽減が図られている。
施設は8床、所沢市を拠点に在宅医療を展開する医療法人元気会わかさクリニックの医師が診療を行う。
今回導入されたTeladoc HEALTH(写真)は、モニターとカメラが一体となった移動式の機器。医師は遠隔地から機器のカメラなどを操作し、患者の映像を見ながら診察に当たる。搭載されたカメラは最大19倍ズーム、遠隔でアングル操作が可能。そのため医師は「患者の唇の色」といった重要な外見の情報を見落とすことなく診察できる。

Teladoc THEALTH外観
患者側のモニターには医師の顔が表示されており、顔を見ながらコミュニケーションが取れる。
元気会の間嶋崇理事長は「高画質なズーム機能によって発疹や口腔内もきれいに見ることができた。感染対策をとりつつ診察できることを期待している」とコメントしている。

遠隔でカメラを操作し診察する