放射線治療の高精度化、免疫療法の進化

 

7月26日〜8月12日は、地球・オリオンベルト・シリウスの3つの天体が一直線に並ぶ特別な配置。宇宙から強いエネルギーが地球に降り注ぐ期間といわれ、太陽が獅子座の位置で起こることから、「ライオンズゲート」と呼ぶそうだ。

 

これまで人類は、宇宙がどうやってはじまって、我々はどこから来て、なぜ存在しているのかなどの素朴な疑問を何千年と考えてきた。時にはその虚無感を宗教や哲学に求めて、科学と相反する世界観と格闘し、どこかで折り合いをつけようとした。

 

 

現代では、科学がそれらの素朴な疑問を数学の言葉によって説明できるようになったと、宇宙物理学者の村山斉氏は解説していた。しかし、それは宇宙のたった5%に過ぎず、未だ95%は謎のままだという(NHKアカデミア)。

 

アインシュタインがノーベル物理学賞を受賞した「光量子仮説」の研究は、「光は波としての性質と同時に粒子としての性質を持つ」。現在の量子力学では、光を伝える素粒子はフォトン(光子)と呼ばれる。

 

我々の体の細胞内の原子からは「バイオフォトン」という微かな光の素粒子が放出されていると、1974年にドイツの理論生物物理学者フリッツ=アルバート・ポップ博士が、その存在とDNA内の起源を科学的に証明した。生きた細胞内のDNAが光子を蓄えたり放出したりして、細胞同士でコミュニケーションをする。これが病気や健康の鍵を握る可能性として研究を進めた(「フィールド響き合う生命・意識・宇宙」リン・マクタガート著)。

 

 

この量子の世界はこれから私たちをどのような未来へ連れていくのか。2050年に向けた「ムーンショット目標」の実現に向け、全世界が舵を切っている。

 

内閣府の「Society(ソサエティー)5.0」は、最新テクノロジーの活用によって課題を解決できる快適な社会の実現を目指す。そして、最後に行き着くのは、IoB(Internet of Behavior/Bodies)だ。

 

航空宇宙企業のスペースXや電気自動車企業のテスラなどを手掛けるイーロン・マスクの次の目標は、人間とAIの融合。インターフェースを脳に接続し、神経細胞から送られる脳波を感知して、コンピューターが理解できるコードに変換しデバイスに送る仕組み。その埋め込みは、「ロボット外科医」が担う。

 

 

 

さらに、アバターの中に自分の意識が入ったり、メタバースの中で自分が生き続ける時代がやって来る。肉体が病気になっても、人型ロボット「オプティマス」などに、自分の精神がコンピューターを介してコピーできれば死なない。
がん治療もこれまでのような手術や薬品投与ではない治療で、患者の命を救うかもしれない。まさに量子医療だ。

 

近年では、かつての放射線治療とは異なり「サイバーナイフ」や「トモセラピー」などによる、身体に負担の少ない高精度放射線治療が普及している。日本放射線腫瘍学会によれば、「放射線治療はがんの遺伝子を切断することで、免疫細胞が優勢になり、がんを攻撃しやすくなります」というのが最近の知見だ。米国のテキサス大学MDアンダーソンがんセンターのウェールズ氏の論文にも、免疫療法の重要性が記されている(「ステージ4でもあきらめない最新がん治療」佐藤俊彦著)。

 

 

 

小川陽子氏
日本医学ジャーナリスト協会 前副会長。国際医療福祉大学大学院医療福祉経営専攻医療福祉ジャーナリズム修士課程修了。同大学院水巻研究室にて医療ツーリズムの国内・外の動向を調査・取材にあたる。2002年、東京から熱海市へ移住。FM熱海湯河原「熱海市長本音トーク」番組などのパーソナリティ、番組審議員、熱海市長直轄観光戦略室委員、熱海市総合政策推進室アドバイザーを務め、熱海メディカルリゾート構想の提案。その後、湖山医療福祉グループ企画広報顧問、医療ジャーナリスト、医療映画エセイストとして活動。2019年より読売新聞の医療・介護・健康情報サイト「yomiDr.」で映画コラムの連載がスタート。主な著書・編著:『病院のブランド力』「医療新生」など。

 

 

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