6月1日、大阪市北部などを地盤として介護事業を手がけるクオレ(大阪市)の新社長に鈴木裕子氏が就任した。社長就任に至った経緯や、今後の会社の運営方針などについてインタビューした。

 

クオレ 鈴木裕子社長

 

 

今年創業25周年体制一新の好機

 

 

――社長就任の経緯を教えて下さい。

鈴木 当社は今年4月1日に創業25周年を迎えました。今年を節目に社長を交代することを、前社長の辻本の中では3年ほど前から考えていたようです。
私は2004年に登録ヘルパーとして当社で勤務を開始し、3年後に常勤となり、その後は訪問介護事業所の管理者を務めました。4 年程前から本社スタッフとして経営現場の近くに身を置きましたが、今考えると、その異動も今回のことを見据えて行ったのではないかと思います。

 

 

 

――自分に新社長としての白羽の矢が立った理由として考えられることは。

鈴木 前社長によると「決断力があり、一度決めたらそれを遂行する力がある」「必要なときには立場や肩書を超えて人に指示したり、人を頼ったりできる」という点だそうです。私自身は「現場経験が長く、現場を大事にした組織づくり・運営が行える」からと考えています。
「役職や肩書きがあるから偉いのではない、多くのスタッフの力があるから役職者が働ける」ということを大切にしてきましたし、今後も大切にしたいと考えています。

 

 

 

――新体制について具体的に教えて下さい。

鈴木 辻本前社長は代表権を持った会長に就任しました。長い間当社の舵取りをしてきた会長が引き続き代表権を持つことで、金融機関などとの良好な関係は継続できます。また会長が対外的な業務を担ってくれる分、私は社内に対して力を注ぐことができます。

会長以外の取締役・監査役は私を含め合計4名いますが、全員が介護現場を経験しています。6月にはエリアマネジャーも一新しました。これまでは取締役がエリアマネジャーを兼ねたりする部分もありましたが、それを完全に分離し、取締役がエリアマネジャーをサポートする体制を構築しています。

 

 

ICTの活用で残業ほぼゼロに 男性の育児休暇充実へ

 

 

――今後、特に力を入れていきたいことは。

鈴木 スタッフを大切にすることを会社として重視してきましたが、私の就任に合わせて「スタッフを幸せにする会社 地域に必要とされる会社」を経営理念として掲げました。職場環境の改善を通じて、仕事とプライベートの両立などをより進めていきます。男性スタッフからは「男性の育児・介護休暇の充実」を求める声も挙がっています。

 

ICT導入などで現在でも残業はほぼゼロになっていますので、これは引き続き継続していきます。同時に「なぜ、残業が苦になるのか」をしっかりと分析していくことが重要だと思っています。

 

残業を嫌がるのは「用事がある」「体がきつい」などの理由もあるでしょうが、「仕事が面白くない、価値を見い出せない」と感じていることも考えられます。自分の仕事に対し「大切なプライベートの時間を割いてでも行う価値がある」と誇りなどを感じてもらうことが大切です。
もちろんサービス残業や長時間残業をさせるのは論外です。

 

 

 

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