SOMPOケア(東京都品川区)は、日常業務をしながら子どもや高齢者などを見守る、都の「ながら見守り連携事業」に参画。9月1日、覚書の締結式を都庁にて行った。同事業への参画について、介護事業者では初となる。
事業通し治安維持
当日は、同社より鷲見隆充社長、都より東京都生活文化スポーツ局生活安全担当局の小西康弘局長が覚書に署名。地域を巡回する事業者として、地域の子ども、高齢者などが犯罪や事故に遭うことなく、安全・安心に暮らせるよう、取り組みを実施していくとした。
「ながら見守り連携事業」における具体的な活動内容は▽高齢者等へのあいさつ▽住民の安全・安心に係る異常を認知した際の関係機関への通報▽特殊詐欺チラシ等の配布・説明等▽社有車両にステッカーを貼付して地域を巡回――など。
同社の都内における在宅介護サービスで活躍している約5000人のスタッフが、巡回する自動車約330台、自転車約800台に【ながら見守り連携事業ステッカー】を貼付し、日々の業務の中で見守り活動を実施する。
締結式にて小西局長は「介護事業者からSOMPOケアに参画してもらい、とても心強い。都の治安維持に向けて、大人も子どもも安心して暮らせるようパートナーとしてともに取り組んでいきたい」と述べた。

覚書締結式の様子。左から鷲見社長、小西局長、マスコットキャラクターのみまもりぃぬ
同社は全国で介護事業を展開しており、都内でも介護付きホームなど居住系事業所を約140、在宅系事業所を約180運営。利用者宅への訪問や利用者送迎時などに自転車や自動車で地域を巡回するにあたり、日常業務のなかで地域を見守ることが可能として、参画を決定した。
「24時間高齢者の生活を支えるため、行動指針に『地域との関わりを深め、ご利用者の地域での暮らしを支えるとともに、社会づくりの一翼を担う』旨を掲げている。地域の一員として、本事業を通し『SAFE CITY TOKYO』を目指したい」(鷲見社長)
なお、同社では今後、全国にある450施設で「子ども食堂」の運営を開始予定。高齢者と職員、そして子どもたちが交流する地域の拠点をつくっていく考えだ。