千葉県松戸市は10月より、電動車で地域住民の移動を支援する「グリースローモビリティ(以下:グリスロ)」の運行をスタート。高齢者などの移動支援に加え、社会参加の促進により地域力の向上も図る。926日、車両のお披露目会が開催された。

 

 

 

特別仕様車導入 地域活動に活用

 

 

グリスロとは、公道を時速20㎞以下で走行する小型の電動車を使用した短距離の移動サービスを指す。松戸市は2019年の国土交通省の実証調査、21年の千葉大学予防医学センターとヤマハ発動機による実証調査を経て本格運用に至った。

 

 

運行が開始されるのは、18町会が属する小金原地区と4町会が属する河原塚地域。特徴は、市が両地域の住民に車両を貸与し、自治体やボランティアによる無償輸送で運営する「ソーシャル・キャピタルと連携して互助で支える」モデルであること。このため、道路運送法による登録・許可が不要の「白ナンバー」での運営となる。

 

テープカットの様子

 

 

 

同市福祉長寿部の中沢豊参事監は、「運転手は無報酬のボランティア、利用者は無料で利用できるというのは全国初と聞いている」と言う。地域住民が自主的に運営することで、社会参加の促進、コミュニケーションの活性化が図られる。そして、地域の課題を自主的に解消していくことが可能になる「地域力」を高めることにもつながっていく。

 

 

使用する車両はタジマモータース製のバス型。乗車定員8名の車両と10名の車両2台を運行する。車高を標準仕様より80ミリメートル下げ低床化。加えて、青色回転灯とソーラーパネルを設置した。登下校の時間帯などには青色防犯パトロールに使用し、災害などによる停電時には非常用電源として用いる。

 

感染症対策として、トゥーコネクト社の空気清浄機「Airdog」によって車内換気を行う。従来の飛沫防止シートを用いる方式より会話がしやすく、コミュニケーションを阻害しない。また、利便性を高めるため、ボードリー社の運行管理システムを導入。SNSツール「LINE」によって運行状況を確認可能だ。

 

 

 

市内の教習所で開催されたお披露目会には、本郷谷健司市長も参加。教習所内のコースで試乗し、乗り心地を確かめた。

本郷谷市長は、「運転手も地元住民となるため、利用者に心のこもった対応ができる。地域の足としてだけでなく、そういった人と人とのつながりを生むことも重視している」とコメントした。

 

 

教習所内のコースで試乗会も行われた

 

 

 

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