東証スタンダード市場に上場し、デイサービスや介護付有料老人ホームなど全国で112事業所を展開するシダー(北九州市)。コロナ禍でも、同社の既存の介護付有老の入居率は97%超と高い水準を維持し、これをさらに高めるべく細やかな対応に注力する。座小田孝安社長に、今後の新規開設計画や人材採用の取り組みなどについて話を聞いた。

 

シダー 座小田社長

 

 

 

高卒・海外人材採用に強み

 

 

――4月に介護付有老を埼玉県蕨市に新規開設しました

座小田 当社の子会社であるパインを事業主体として新設した「わらび花の郷」は、全室個室・100人定員の施設です。10月末時点で43人が入居しており、趣味活動や社会参加のための場づくりに注力しているため入居者同士で交流を図れることが特徴です。また、当社の強みである「筋力強化を重視したリハビリメニュー」を提供。個別プログラムやメニューは個人に応じて作成し、歩行能力を維持するためのメニューをはじめ、各種リハビリマシンも活用しています。集団機能訓練では、入居者同士の交流が盛んであることが参加促進につながっています。

 

 

 

――既存施設の入居率を教えてください

座小田 コロナ禍で営業活動ができず、一時期93%ほどまで低下しましたが、現在は97.3%まで回復しています。今年12月までには98%を目指す考えです。デイサービスにおいては、もとの登録者数が3726人であったのが、コロナ第6波で3535人に減少。6月に3661人に持ち直してきましたが、また第7波で135人減少しています。地域によっては5人以上罹患者が出た場合事業所を閉鎖しなければならないところもあり、影響は現在も続いています。昨今の物価高騰の煽りも受けていますが、細かな声掛けや対応を続け稼働率向上に努めることで、休止していた利用者の再開も増えてきました。

 

 

 

――今後の新規開設計画について

座小田 2024年4月に、東京都杉並区で月額40万円台の介護付有老を開設予定です。展開エリアとしては、1都3県に加え政令指定都市、少なくとも人口50万人規模の地域で展開していく方針です。

1つの地域で訪問系サービス、デイ、介護付を展開し包括的にサービス提供をする構想があり、福岡市ではすでにドミナントを構築。ほかの地域でも準備中です。入居系サービスでは介護付以外の展開はしませんが、まだまだニーズがあると見込み、公募に応じて拡大していきたい考えです。

 

一方でデイは、地域によっては飽和状態。政令指定都市などでは需要があると思いますが、当社が展開するのは大規模デイのため、土地や建築コストとの兼ね合いも見ながらの展開になるでしょう。

 

 

 

――人材採用・育成の取り組みは

座小田 当社は人材紹介会社を看護師以外ではほとんど使っておらず、高卒の新卒を毎年20~30人採用しています。入社後に資格を取得できるよう研修体制を整備しました。度重なる処遇改善で介護職の給与も上昇しているため、高卒の初任給においては他産業よりも比較的高く、人が集まりやすいと言えます。

 

また、インドネシアより技能実習生も受け入れており、現在34人が在籍。来年度の採用に向け、10月にも現地で面接を実施し、技能実習生6人・特定技能6人に内定を通知しました。全員母国では看護師の資格を取得しているため、医療の知識を持っていることも活躍につながるポイントです。

 

 

「わらび花の郷」外観

 

 

 

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