学研グループのメディカル・ケア・サービス(以下・MCS/さいたま市)はこのほど、新規事業として出版事業部門を立ち上げた。

11月29日、同社として初の書籍『ノドトレ いつまでも美味しく食べたい人のムセと肺炎知らずのノドの筋トレ5秒メソッド』を一般向けに発売。医療福祉分野の専門的な視点およびエビデンスと情報量の多さを武器に、書籍を発行する。

 

 

影山博之参与

向井直人理事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エビデンスに強み

 

学研グループは、「教育分野」において出版事業の長い歴史を築いてきた。「医療福祉」の分野からも新たにエビデンスに基づく出版事業を開始すべく構想し、この度MCSより立ち上げることとなった。事業を担う向井直人理事と影山博之参与は、いずれも医学書の出版を担ってきた人物。「これまで医療専門職向けに書物を作ってきた。この専門的視点で、一般向けに正しい知識と効果的な情報をわかりやすく伝える方向性に舵を切った」と語る。

 

 

この度発売された『ノドトレ』の著者は、新潟医療福祉大学・大学院教授で医学博士の西尾正輝氏。運動生理学的エビデンスに基づき、嚥下障害が起こる根本的理由や嚥下機能改善に向けた喉の筋肉のトレーニング方法を、図解やQ&Aなどを用いて解説する。

 

「人間の骨は206あるが、喉の舌骨のみ筋肉でつながっている。この筋肉を鍛えることで嚥下機能を改善できるという原理原則を、根拠ある説明で伝える内容」と向井理事は話す。「本が売れるにあたり、口コミやSNSの影響力は強い。専門職が積極的に太鼓判を押すような本をつくっていきたい」(向井理事)との考え。ネット書店の「コンテンツのリッチ化」にも取り組む方針だ。

 

 

 

今年度は年間10点ほどを発行予定。ゆくゆくは年間20点を目指せる体制整備に向かう。同社の専門分野である認知症についてもエビデンスを蓄積しており、「関連書籍を今期中に発行できるか検討中」という。「社会課題に向き合う活動の中で、出版物を届けたい。本をきっかけに、コミュニティづくりやメタバースなど、様々なニーズに対応していきたい」(影山参与)

 

 

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう