戸田中央メディカルケアグループ(埼玉県戸田市)は2020年、組織横断での教育体制整備を本格化し、「人財開発センター」を設置した。看護師主導の医療・介護分野にまたがる研修を拡充している。

 

 

人財開発センター
藤野浩一郎センター長

 

 

1都4県で29の病院を中心に、介護施設や看護学校、訪問看護ステーションなど全120の事業所を展開する同グループ。約1万6000名の職員が働いている。毎年700~800名の新卒採用をし、そのうち看護・介護職員は約半数を占める。中国人看護師も多く在籍しており、多様なバックグラウンドを持つ人材が共に学ぶ環境を整備してきた。

 

「『地域のトータルヘルスケア』を掲げる当グループとして、組織横断での教育体制の構築を本格化している」と一般社団法人TMG本部・人財開発センターの藤野浩一郎センター長は言う。

 

 

「人財開発センター」には、看護師3名、事務職員が3名在籍する。ここでは、大枠の研修のカリキュラムや、年間スケジュールの計画などを行う。そこから派生する「リハビリテーション部」「薬剤部」「看護局」など全9部門では、独自に詳細な研修を練る。

 

 

医療法人を母体としたグループであるため、医療分野に比べ介護分野の教育体制は発展途上の部分もあったという。現在、看護局内に介護部門を設け、看護師を中心に研修体制の充実化を図っている段階だ。「看護業界は、教育体制が非常に発達している。看護局のもとで、看護業界の知見を取り入れながら介護部門の教育体制を固めている」(藤野センター長)

 

オンラインを活用しながら、豊富な講義を用意している。講義は、「プレイヤー」と「マネジャー」の部門に分類。各自の習熟段階に応じた講義を受けられるよう、レベル別に体系化している。新役職者研修、新卒研修などの必須項目をはじめ、資格取得支援研修、自由選択式の講義も整備。「医師の働き方改革」などに関連した講座も拡充した。院長経験のある医師や薬剤師、放射線技師など各専門職が講師を務めている。

 

 

多職種が参加し、教育体制について意見交換を行う「教育部会」も設置。現場の多角的な視点からの声を吸い上げ、カリキュラムに反映している。「これらの講座は、順次外販もしていく予定だ」(藤野センター長)

 

研修体制の体系図(同グループホームページより)

 

 

 

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