埼玉県上尾市でお泊りデイサービスや住宅型有料老人ホームなどを運営するワイツーエム。

産婦人科のクリニックだった物件を改修し、住宅型有老「シルバーハウス井戸木」を11月1日にオープンした。居抜きの活用、家賃交渉などによりハード面のコストを大幅に削減。家賃月4万円台という低価格を実現し低所得者のニーズを満たしている。

 

ハードのコスト削減で低所得者向けの料金設定

 

 

 

増田康彦社長は「不動産サイトを毎日チェックしており、医師が高齢でクリニックを閉院したというこの物件を見つけた」と話す。生活保護の家賃補助額に鑑みて家賃や食費・管理費等込みでも月額9~11万台円と低価格設定だ。

 

ワイツーエム 増田康彦社長

 

 

改修は水道や棚などを活かし、壁や手すりなど必要な部分のみにし、費用を抑えた。一方、長年未使用だったエレベーターの稼働に多大な費用が発生したこと、築約35年だったため修繕箇所が多かったこと等を含め、約470平米物件の改修費は2300万円ほど。

さらにハードコストを抑えるべく、営業マンだった増田社長はそのスキルを活かし、家賃交渉。「改修費をこちらが全額負担する代わりに、来年9月までフリーレント及び家賃は月約50万円にするという減額に応じてもらった」と好条件で契約した経緯を話す。

 

元クリニックということで地域の注目度は高く、内覧会には70名程が参加し、開設から20日足らずでほぼ満室。同社の入居ルートは、紹介会社よりも市やケアマネからの紹介がほとんど。その理由について「市で保護された人など、〝受け入れ困難な人〟も対応する方針で地域から信頼を得てきた」と大塚洋子統括責任者。

 

同施設でも、身寄りがなく病気で仕事を失った生活保護の男性を市から紹介され、入居が決まったケースがある。「ハードが煌びやかでなくても、彼は『ここは天国のように快適で幸せだ』と言ってくれる。富裕層向け施設はレッドオーシャンだが、低所得層向けの施設はブルーオーシャン。そこのニーズに応えていきたい」(増田社長)

 

分娩室だった部屋は食堂に

 

 

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