美容室チェーンのジェイエムダブル(大阪府池田市)は、創業50周年事業として、今月より毛髪栄養検査を通じて地域住民の健康維持・健康寿命の延伸を目指す「ウェルネスサロン」の取り組みを開始した。
厚生労働省の2019年の都道府県別健康寿命ランキングによると、大阪は男性が41位・女性が40位となるなど、関西は住民の健康度合いという点では課題の多い地域とされている。関西を中心に現在35店舗を展開する同社にとっても、地域住民の健康維持にいかに貢献していくかが経営テーマの1つとなっていた。
今回のサービスは、ウェルネスマーケティングを手がけるicoi(東京都新宿区)との協業で行うもの。毛髪から体内のミネラル量を検査・測定できる毛髪栄養検査「いこらぼ」を活用して、店舗利用者の栄養チェックを実施するだけでなく、栄養状態改善など健康維持に対するアドバイスを行っていく。
同社は「美容院などの各種サロンは、1人の顧客と長期の付き合いになるだけでなく、リアルなコミュニケーションが行えるという特徴がある。これらのメリットを活かして、地域の健康課題を解決したい」と今後の展望について語る。