ユニマットリタイアメント・コミュニティ(東京都港区)は半導体やネットワーク関連機器などを販売するマクニカ(横浜市)と2019年1月から見守りシステム「アテンティブコネクト」を共同開発している。アテンティブコネクトはベッドセンサーによる利用者の呼吸・体動などの検知や取得したバイタルデータを分析した突発的な異常の予測、対処方法の通知などが可能で昨年10月にリリース。これまでの実証実験や日本向けにローカライズした点、目指す方向性について、事業統括本部の岡田旅人主任に語ってもらった。

ユニマット リタイアメント・コミュニティ 事業統括本部 岡田旅人主任

 

 

――共同開発のきっかけは。

岡田 科学的介護の実現の一歩として、見守りシステムによるスタッフの業務負担軽減を考えました。数十種類にわたるメーカーのシステムなどを検討しパートナーを考えた結果、価格帯とセンサーの精度のバランスで適していると感じたのがマクニカでした。アテンティブコネクトは海外製のセンサーやシステムですが国内メーカーと連携していく意向が強く、システムのプラットフォーム化につながりそうな点も評価しました。

海外の医療機関で使われている NOOMi + Sensor

【介護】見守りシステム「アテンティブコネクト」お試しパッケージはこちらから

 

――評価の詳細について。

岡田 当社が重視する「エビデンスに基づいた正確なデータ収集」において、アテンティブコネクトは海外の医療機関で既に使われている点などを評価しました。アテンティブコネクトで用いられているベッドセンサー、アーリーセンスの「ヌーミー」はもとからターミナルケアなどで使われていたものです。当社が望むデータの収集ができ、エビデンスに基づいたケアが可能になると考えています。

 

――使用している施設は。

岡田 ショートステイ3ヵ所で導入しています。今後はグループホームでの導入が決まっています。

ショートステイに導入

 

 

――共同開発で苦労した点は。

岡田 海外製のため、ローカライズに向けた機器の設定が必要でした。例えば、海外ではベッドにホイールがあるため問題にならない特定の周波数を、日本ではノイズとして拾ってしまう不具合がありました。また、導入において現場の理解を得ることやコロナ禍での接触を極力避けた導入方法なども苦労しました。

 

――どのように解決したか。

岡田 とにかく実証実験を重ね、日本でも正確なデータが取れるように改良を重ねました。介護現場では病院を想定したレベルのデータ量は必要ありませんが、コンシューマレベルのデータ量では困るため、適したデータをきちんと収集できるように設定をカスタマイズしました。

また、現場の理解を得るためには、業務フローの確立を分かりやすく、かつ、早くやる必要性がありました。以前よりも覚えること、新しくやることが増えている状況が長続きして、現場に負担がかかってしまうのを防ぐためです。コロナ禍のためビデオ通話などを用いてリモートで教えましたが、ITリテラシーが高くないと自負する施設長からも「このシステムは簡単に設置できる」と言われるレベルまでスキームを構築しました。

 

 

データを分析し入眠フロー改善

――ショートステイで実証実験を始めた理由は。

岡田 夜間の人員配置が特にシビアだったため、有事の際に立ち行かなくならないように効果検証も兼ねて導入しました。

 

 

 

バイタルデータで負担軽減

――結果について。

岡田 「ベッドの上にいて寝ているのか、起きているのかの違いがタブレットから簡単に確認できるのが良い」「寝つきが悪い利用者に対して良い意味で巡視を控えるきっかけになった」などの声が上がりました。また、「全然寝れていない」と自己申告してきた利用者の睡眠データを参照したところ、実際は夜間に十分に睡眠が取れていたため、日中に余計なケアを防げたなどの話がありました。

 

――使いこなせるまでにかかった期間は。

岡田 3施設とも前向きに判断して1ヵ月、大体数ヵ月ほどで日常業務としてのスキームができて効果が実感できたと思います。センター長やケアマネジャーなどの理解はスムーズでしたが、パートやアルバイトスタッフまでの浸透となると時間がかかりました。

 

――GHでの導入について。

岡田 認知症高齢者の看取りのためにこれから導入します。また、昼夜が逆転した利用者に対して、熟睡しているのかどうかをグラフで可視化し、昼夜逆転の理由と解決に向けた正しい判断をシステムを利用して行いたいと思います。

 

――今後の展望は。

岡田 夜勤は大変な業務だと認識していますが、本来は利用者が寝ている時間なので、もっと心理的に楽にできると考えています。入眠前のフローなどをどの施設で問題になっているのか、どの施設がうまくいっているのかが可視化できれば、理想的な睡眠を利用者に届けられると思いますので、これからもマクニカとの共同開発を進めたいと思います。

 

【介護】見守りシステム「アテンティブコネクト」お試しパッケージはこちらから

 

 

マクニカ 無線アプリと連携

マクニカ(横浜市)518日、見守りシステム「アテンティブコネクト」とサイエンスアーツ(東京都新宿区)のインカムアプリ「バディコム」との連携を開始する。介護スタッフが目視によるチェックが難しいタイミングでの異常通知などが可能となり、現場のさらなる業務効率化を目指す。

 

今回の業務提携は「今年度の介護報酬制度改革において、ICT化・DXによる介護現場の革新が重点事項の1つとして挙げられていること」が要因。同システムをさらに有効活用するための手段としてインカムアプリとの連携となる。

 

具体的には、同システム対応のアーリーセンスのベッドセンサー「ヌーミー」が、独自アルゴリズムによる離床予測とセンシング技術により、居住者の状況や離床時の状況を高精度に検知し、異常などの通知をする。利用者との応対や休憩時などの、同システムの目視確認が難しい状況にあっても、確実に通知することが出来る。

 

今回の連携を皮切りに、将来的な拡張案として同アプリのコミュニケーション履歴をもとにした介護職員の業務効率等の分析や更なる現場効率の向上、機能提供を行う予定だ。

 

 

お問い合わせ
株式会社マクニカ フィネッセカンパニー
介護推進事業部
E-mail :  Caring_Solution@macnica.co.jp
TEL: 045-470-9831 / FAX: 045-470-9832
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3マクニカ第一ビル
~~~次世代見守りシステム「AttentiveConnect」
https://www.macnica.co.jp/business/healthcare/products/134605/

【介護】見守りシステム「アテンティブコネクト」お試しパッケージはこちらから

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう