独自の教育システムで優秀な外国人材を育成、紹介、支援 手掛けているのは給食サービス大手LEOCのグループ会社

2021年2月24日

始まりは自社での外国人雇用

 

 

ONODERA USER RUN(東京都千代田区)は特定技能ビザによる日本国内への外国人材紹介事業を展開。現地での人材育成から紹介、入社後の定着支援までワンストップでサービス提供している。

 

2020年12月ミャンマーから10名の人材が来日し、現在首都圏内5ヵの施設で勤務している

 

 

 

 

同社は給食サービスを手掛けるLEOCをはじめとするONODERAグループ傘下で、2016年に設立された。事業の始まりは給食サービスでの人手不足を解決するためだった。LEOCは人手不足を解消するために、これまで3,400名以上の外国人材を採用している。人材確保のためにベトナムに出向いたところ、多くの優秀な人材に出会えたという。「自社の経験を活かし、長く働く意思のある優秀な外国人材を育て、顧客である病院、介護施設の人手不足解消のお手伝いをしたい」と、岩﨑庸介上席執行役員は語る。  

 

ONODERA USER RUN 岩﨑庸介上席執行役員

 

 

 

 

独自の教育システムで優秀な人材の紹介が可能に

 

 

給食事業で多くの介護施設と接しているからこそ、介護分野で働く外国人人材には高いレベルの教育が必要である認識している。同社はミャンマー、カンボジア、フィリピン、ベトナムで11学校を運営し、現在2,200名以上の外国の若者に対して介護、日本語の教育を無償で提供。特定技能評価試験の合格者は1,000名を超えている。

 

合計700時間の教育期間中、成績評価を厳しく行い、就労意欲や学習意欲の低い学生をふるいにかけている。無償で教育しているからできることだ。日本語教育の徹底はもちろん、介護の知識は現地語で教えてから日本語で置き換えるため、理解度が高い。

 

現地での教育の様子

 

 

 

 

入社後は介護福祉士資格取得のサポートまで提供

 

登録支援機関として外国人人材の生活を支援するほか、継続的な教育も心掛けている。来日後の教育プランを立て、毎週オンラインで日本語と介護の授業を実施するなど、学習進捗を管理しながら介護福祉士資格取得に向けた学習支援を行っている。入社後の定着にもつながる。

 

24年以上介護施設などで勤務経験を持つ介護講師によるオンライン授業

 

 

 

 

人材を受入れた事業者

 

 

ケアサポート 人財育成課・福留孝一氏

「モチベーションが高く、謙虚な姿勢の外国人材を紹介してもらいました。基礎の部分は学校で学んできたので、今はどんどん実践的な教育を行っていて、成長スピードが速いと感じます。実際に利用者様と接する際は、日本人の我々でもお年寄りの話していることがわからないことがあります。そうすると言語よりも、笑顔や目線、うなずきなどの非言語のコミュニケーションスキルを上げた方が効果的だと考えています。非言語の部分が大事だということを彼女たちも分かっていますし、利用者さんとも関係性が作れていて、いいスタートが切れていると思います」

 

 

ケアサポート 総務人事部総務課 神坂悠賀氏

「今回はミャンマーより8 名が入社し、既に入社済の外国人財と合わせて 13 名の人財が在籍することとなりました。当社のSDGs(持続可能な開発目標)やダイバーシティの取り組みの一環として、今後も外国人財の積極的な採用と育成を続け、ONODERA USER RUN様と協働して外国人財の活躍を支援してまいります」

 

ご質問・お問い合わせ
東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル16TEL 03-5220-8588
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