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三鷹市で23棟目新設 初の自社開発  アズパートナーズ

2022年7月05日 提供:高齢者住宅新聞

アズパートナーズ(東京都千代田区)は5月1日、東京都三鷹市に23棟目の介護付きホーム「アズハイム三鷹」(93室)を開設した。入居者ごとに1日のスケジュールをカスタマイズする点が特徴。記録・コール・見守りをスマホ1台で管理するシステム「EGAO link」を活用し、データに基づきながら活動内容やケア方法を提案、本人の希望に合った過ごし方を提供する。

趣味活動を促進

同社としては初めて自社開発を実施。経営企画室の冨永諒氏は「今まではオーナーが建てたホームを借りて運営する形だったが、入居者が過ごしやすい理想の環境を実現すべく、自社開発に至った」と話す。

1階には中庭庭園、屋上にはルーフガーデンなどを整備し、三鷹市のイメージに合わせ緑を感じられる空間づくりを意識。また、地域に貢献できるホームを目指し、市と協議した上で敷地内に約1・5メートルの歩道スペースを確保し、地域住民が利用できるバス停の待合エリアを設けた。

ソフト面では、同社が運営するデイサービスで取り入れている「趣味活動」を、初めてホームにも採用した。

デイの趣味活動では、利用者の希望に即した趣味などの活動計画を、利用日ごと、利用者ごとに提案して行う。それをホームでも活かし、入居者ごとに1日のスケジュールをカスタマイズすることで、その人らしく目的を持った過ごし方を提供。職員の居室担当制を取り入れ、入居者の人生背景や望みを把握し、実現させる体制を整えている。

また、「EGAO link」で収集するデータに基づき、多職種間で仮説を立てながら、活動内容やケア方法を考案。例えば、睡眠が浅いという情報をもとに、日中の活動量を増やし、就寝前は早めにリラックスできるスケジュールなどに調整する。

兵頭麻子ホーム長は「『本人の希望』と『データ』の両方を大切に、入居者にとってベストな個別ケアにつなげていきたい」と語った。