日本エルダリーケアサービス(東京都港区)

2014年12月4日

日本エルダリーケアサービス(東京都港区)はグループ会社を通じ、カジノデイ「ラスベガス」を併設した住宅型有料老人ホームを12月1日、さいたま市に開設する。今後2~3年のうちに同タイプの高齢者住宅を10棟程度開設していく計画だ。

 

「ラスベガス」はブラックジャックやバカラなどの本格的なカジノゲーム、麻雀、パチスロなどが楽しめるデイサービス。館内専用疑似通貨「ベガス」を発行しそれでチップを購入、スタッフのユニフォームもリゾート施設風にするなど、本格的な雰囲気が楽しめる。現在東京・神奈川に3事業所がある(うち1ヵ所はフランチャイズ)。特に「登録者の半数が男性というのが他のデイサービスとの大きな違いです」(関俊和執行役員)という。

 

今回開設した「RESIDENCE 浦和美園」は、同社グループとしては3棟目の高齢者住宅。アクセスは埼玉高速鉄道浦和美園駅から徒歩8分。居室数は33で、面積は全室18・7平米。入居一時金・敷金はゼロ。月額費用は食費込で18万4000円。
1階に設けられたラスベガスの定員は10人。スペース的には16人までの受け入れが可能だ。

 

「ラスベガスは、入浴は提供しませんし、食事もゲームのあい間に食べられる簡単なものが中心です。利用者は朝から夕方まで自発的にレクリエーションを行っているので、一般的なデイに比べ運営の手間やコストがかからないのがメリットです。今後小規模デイの報酬が厳しくなることが考えられる中、それに耐えうるデイとして注目を集めていくと思います。実際、現在小規模デイを運営している事業者からも問い合わせなどが多数よせられています」(関執行役員)

 

ラスベガス併設の高齢者住宅は、来年5月東京都足立区に開設予定。その後、岐阜県羽島市、埼玉県加須市などでの開設を計画している。

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