カプセル(大阪市)

2015年6月24日

カプセル(大阪市)は、空調・冷凍・冷蔵機器などのコンプレッサーの劣化を修復・防止することで電気代を削減する専用修復剤を販売。全国で施工ネットワークを構築し、外食店舗や商業施設、医療機関などで実績を積んでいる。老人ホームなどの高齢者施設にも提案を強化する。

 

エアコンや冷凍・冷蔵庫の心臓部であるコンプレッサーは、長期間使用することで金属表面が摩耗・劣化していく。この状態を放置しておけば、コンプレッサーの圧縮効率は低減。吹き出し温度の低下やコンプレッサーの騒音増加、消費電力の増加・故障につながる。

 

ロシア産の鉱石から鉄を修復する成分を抽出。その成分から日本で唯一の修復剤「FeDO PRO」を製造している。

 

専用修復剤をコンプレッサー内に注入することにより、マイナスイオンの働きで部品表面のスラッジを分離、除去。表面が洗浄されると浮遊していた鉄イオンがマイナスの電子を取り戻し、元の鉄に再結晶化。部品表面の凹凸を埋めて、より平滑な擦動面を形成し気密性が向上。コンプレッサーの圧縮性能が回復することで、新品同様の状態まで戻す。

 

施工法は専用工具で専用修復剤を注入するだけ。施工時間は規模、設置場所により異なるが、室外機1台あたり15分程度で完了。施設の通常営業をしながらの施工が可能。また顧客が導入の判断をしやすいよう、事前に施設の電気使用量削減テストを実施。施工前・施工後の比較データを取得するため、合計6時間程度を要するが、こちらも通常の営業をしながら実施できる。

 

空調・冷凍機器の長寿命化で設備費用を削減するとともに騒音も改善。熱効率を高めることで、空調電力量15~30%の削減を目指す。コンプレッサー内部の金属表面を修復し続ける効果により、メンテナンスを軽減。電気使用量削減と機器の長寿命化で、国が定めるCO2排出量削減目標にも貢献する。

 

電気使用量の50~60%は空調・冷凍冷蔵が占めると言われる。その空調・冷凍冷蔵が要する電気使用量の9割はコンプレッサー(室外機)による。「専用修復剤でコンプレッサーを修復すれば、電気使用量を新品時の状態に戻すことができる」(山本大輔スーパーバイザー)。

 

施工は全国で対応。削減される電気代により施工にかかったコストを平均1年半で回収することが可能。1年以内に修復剤が原因でコンプレッサーが破損した場合、メーカー保証を実施。業務遂行上のリスクなど事業総合賠償保険にも対応する。

 

カラオケやパチンコ・飲食などのチェーン店、ビジネスホテル、病院、倉庫・海運会社の自社保有ビルなどで効果を実証している。問い合わせにはカプセルが対応している。

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