日本ヒューマンサポート(埼玉県春日部市)小暮良之専務

2015年12月14日

日本ヒューマンサポート(埼玉県春日部市)は9月に、8棟目の介護付有料老人ホームを開設。新たな試みとして、住まいにこだわりを持つ人のために用意した「セレクトルーム」への入居希望者が増えているという。

 

──事業内容は。

 

小暮 埼玉県と茨城県下で、介護付有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護などを展開。介護付有料老人ホームは、今年9月にオープンした「ヒューマンサポート東松山(75室)」が8棟目(総居室数594室)で、デイサービスは中・大規模の通常型を11施設運営しています。このほか、グループ法人の社会福祉法人博心会で100床のユニット型特養「清風園」を運営しています。

 

──「東松山」で用意している「セレクトルーム」とは。

 

小暮 団塊の世代以降の高齢者は、住まいとしての価値や、介護サービスの内容を精査して入居するという考え方が強くなっており、知的で文化的な住まい・サービスの提供が今後必須と考えています。
そこで、75室中18室を「セレクトルーム」とし、入居者が壁紙とカーテンを選んで入居できるようにしています。既に13室の入居が決まっており、12月5日に行った高齢者住宅新聞主催のMMB企画(施設見学バスツアー)でも興味を持たれる人が多く、ヒット企画になりました。

 

──サービス面では。

 

小暮 まず金銭面では、特養並みの低価格設定を心がけており、一時入居金0円で月額費用は14万5000円となります。また、第3の人生の提案として、「物」の欲求から「心」の充足を目指し、300種類以上のレクを用意しています。さらに、看護師の配置を手厚くし、胃ろう、インスリン投与(糖尿病)など医療依存度が高い要介護者の積極的な入居促進を行い、地域に根差した事業展開を図っています。

 

──レクのコンセプトは。

 

小暮 レクリエーション、リハビリテーション、リラクゼーションの「3R」をコンセプトに、さまざまなレクを自社で考案しています。レクリエーションは、「楽」をキーワードに個々の趣味に合わせ、カルチャースクールをモチーフとしたメニューを提供。リハビリテーションは、「遊」をテーマに理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による個別リハビリを提供しています。リラクゼーションでは、フェイシャルマッサージ・アロマテラピー・フットスパ・ヘッドスパ・ネイルサービスなどによる「癒」の時間を提供しています。

 

──今後の展開は。

 

小暮 メイン事業は、介護付有料老人ホームの運営ですが、同業他社からの相談案件が増えており、これまで培ってきた職員教育ノウハウや、サービスとして提供する商品・営業力・集客力などのノウハウを活かし、デイサービスFCやコンサル業務に乗り出すことを検討しています。

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