プロバスケットボールチーム支援 ユニマット リタイアメント・コミュニティ
サービス開発の一環で
ユニマット リタイアメント・コミュニティ(東京都港区)は6月24日、シニア向けの新サービスの開発と地域活性化を目指すプロジェクトを始動。その一環として、プロバスケットボールチームとの協業を開始すると発表した。具体的にはチームへ、食事、トレーニング施設の貸し出しといった支援を行っていく。
同社が支援するのは、千葉県船橋市をホームタウンとする「千葉ジェッツふなばし」。 協業の主な内容は
▽管理栄養士が監修した夕食をチームのアカデミー生に提供
▽選手へデイの自重トレーニングスペースの貸し出し
▽機能訓練プログラムの共同開発、およびアカデミー生との共同実施
―の3点となっている。

食事の提供、トレーニングスペースの貸し出しなどを行う「幕張ケアセンターそよ風」
同社では、運営する施設の厨房が90%以上、直営のため、管理栄養士や調理職員が多く勤務している。その強みを活かし同社のデイサービス「幕張ケアセンターそよ風」で、スポーツ選手に必要となる栄養バランスを考慮した夕食の提供を実施することとした。合わせて、利用者がいない夜間や休日に、同施設のリハビリスペースを自重トレーニングスペースとして貸し出すことで、チームを支援していく。チームでは、デイ利用者の機能訓練プログラム開発の支援や、イベントの共同開催などを行っていく。
この事業の狙いは、現代のシニアに訴求できる新しいサービスの開発だ。 同社は1950年以降、高度経済成長期に育った高齢者を「イマドキシニア」として定義した。家族レジャーの浸透や、大学進学率上昇を背景に、部活・サークル活動などで多くのイマドキシニアがスポーツに親しんで来たことに着目。フレイル予防や健康づくりにスポーツを活用した新サービスの開発を行うこととなり、その調査のために今回の協業に至った。
今後は、選手の日常の困りごとに関して相談を受けるなど、支援の幅を拡張していく。引退後の選手の雇用なども計画しているという。 プロジェクト開始にあたっては、社内に専門部署「未来ビジネス開発部」を新設した。「イマドキシニア」プロジェクトをはじめ、多世代に向けた健康維持の仕組みづくりを進める計画だ。