福祉フランチャイズ人気高まる 「景気の影響受けず安定」 ジョブタス調べ
障害サービス事業などを手がけるジョブタス(札幌市)は2月15日、フランチャイズ(以下:FC)に加盟したことがある、もしくは現在加盟中の経営者を対象にした、FC事業の展開に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると「今後FC事業を行いたい業種」で「福祉」が2位となっている。調査は昨年12月にインターネットで実施。有効回答は107。
「加盟していた(している)FCの業種」(複数回答)では飲食が39.3%でトップ。以下、「小売」「教育」「福祉」「美容」と続く(グラフ①)。

出所 :ジ ョブタス
「今後、FCに加盟しての事業展を検討しているか」では「かなり検討」「やや検討」の合計が45.8%と、約半数が前向きな姿勢を示している。
「かなり検討」「やや検討」と回答した人に、「今後FC事業を行いたい業種」(複数回答)を尋ねたところ、1位は「飲食」だったが、「福祉」が32.7%で2位となり、高い人気を博した(グラフ②)。「福祉」と回答した人にその理由を尋ねたところ(複数回答)、1位は「社会貢献性が高い」で、以下「行政のサポートが受けられる」「ビジネスチャンスがある」「景気や国際情勢に左右されない」「地域に密着できる」となった。

出所 :ジ ョブタス
この結果についてジョブタスでは「飲食・小売のFC加盟店は、コロナ禍で客足が減少するという大きな課題が生じた。こうした中で、事業の安定性などが見込める福祉に注目する事業者が増えている。また、SDGsなどへの取り組みが企業に問われる中で、社会貢献性が高い事業への関心も高まっている」とコメントする。
なお、業種を問わず「FC事業で、本部からのサポートを求める業務」(複数回答)を尋ねたところ、1位は「研修」、以下「スーパーバイザー」「物件関連」「システム・ツール利用」「銀行融資」「採用」「各種申請」の順となった。