嚥下に関する特許を出願 超音波リスク判定で負担軽減 デンタルサポート
2023年4月18日
DSヘルスケアグループ(千葉市)のデンタルサポート( 同)は、昨年12月27日「嚥下評価装置、嚥下評価方法、嚥下評価プログラムおよび嚥下評価システム」に関する特許を出願。これに次いで今年3月2日、測定のデモンストレーションおよび開発の経緯と今後の展開計画に関する記者発表会を行った。
同システムでは、超音波(エコー)を使用し、飲み込み時の咽頭部周辺の筋肉の動きを数値化して評価するもの。検査における身体的負担が少なく、誰でも簡単・明確に摂食嚥下の状態を評価できる仕組みをとる。この評価に基づき、最適な「摂食嚥下機能改善プログラム」を個々に提供するシステムとなる。

デモンストレーションの様子
超高齢社会の現代、要介護認定を受けている高齢者の人数は、2022年時点で約670万人と言われ、嚥下困難症状が認められる高齢者の数も急増している。草深多計志社長は、「全ての人が摂食嚥下サポートを簡単に受けることができ、最後まで自分の口から食べられる社会の実現を目指す」と語る。

草深多計志社長
今後は、摂食嚥下機能改善プログラムを実施する人たちに向けた勉強会を定期的に開催。「誰でも簡単・明確に摂食嚥下状態の評価が可能になる体制を整える」と塚本謙太郎第二事業本部長は、意気込みを語る。

塚本謙太郎
第二事業本部長