総合事業の指定通所型で高稼働 来所意欲を高める“動機付け” 社会福祉法人豊中福祉会

2023年7月23日

 

社会福祉法人豊中福祉会(大阪府泉大津市)は、デイサービスとは別に介護予防・日常生活支援総合事業の指定通所介護相当サービス「フィットネスデイ 花bu-ke(カブーケ)」を運営する。少人数制の機能訓練を通じ、利用者の生きがいづくり、稼働率の面などで成果を上げている。

 

 

高齢者と早期に接点

 

定員は1日10人で、登録者数は46人(2023年6月現在)。午前中に3時間提供し、1組5名の「セミパーソナルスタイル」で少人数と個別のトレーニングを織り交ぜる。

 

平均稼働率は80%以上を維持。その理由の1つは、個別カウンセリングによる目標の設定と個別プログラム作りだ。利用に至るケースでは、怪我や病気による入院を経て思うような生活ができなくなり、気持ちが沈んでいたり、居場所をなくした喪失感を持ったりする利用者も少なくない。そこでカウンセリングでは、本当はやりたいこと、昔からやりたかったことなどをヒアリング。「家族と旅行に行く」など具体的な目標を聞き出すことを重要視している。

 

目標設定に加え、「達成感を得ることも大事」とトレーナーの鶴田大介氏。例えば今までスクワットを12回できていたところ、「今日は15回に設定する」など、“頑張れば達成できる”目標設定をするよう工夫。 

 

 

左から吉田氏、八木氏、鶴田氏

 

 

また、バイタルの記録は自己管理とし、利用者同士で助言し合ってコミュニケーションを自然にとれるような環境を作っている。

 

さらに、「自宅でできたことを自慢しに来てください、と声かけをしています」とトレーナーの吉田幸成氏。こうしたことが、自宅でも機能訓練を行い、継続的に来所する動機付けにもなっている。
 

 

特養・デイなどを運営する同法人にとって「花ブーケ」は比較的軽度な高齢者と早期段階で接点を持てるのもメリット。

 

報酬は介護保険サービスより低くなるため、他事業と兼務の人員配置で、人件費をコントロールしている。
 

「総合事業は、より多くの事業者が取り組みやすく、利用者がより通いやすくなることが大切」と八木勲専務理事。「3時間が長いと感じる人には1時間でも利用可能にするなど、より柔軟に対応可能な制度とすべく、自治体にも働きかけたい」と話す。

 

 

開始前に明確な目標がない人でもスタッフが丁寧に引き出す

 

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